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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を適当に紹介します。

#014 『ゲルドの谷』(近藤浩治/ゼルダの伝説 時のオカリナ/N64)

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時のオカリナより近藤浩治作曲の『ゲルドの谷』。

物語終盤において、ゲルドの谷などの砂漠地帯で流れる渋い一曲です。

ゼルダシリーズのなかでも特に人気の高い時のオカリナ。3Dの世界を舞台に繰り広げられる雄大な冒険を飾る数々の名曲のうち、ゲルド族と呼ばれる種族の特異さを象徴するかのごとく異彩を放つのがこの曲である。

盗賊を生業とし、百年に一度しか男が生まれないという独特な特性を持つ砂漠の民・ゲルド族。ゼルダシリーズ共通の宿敵としてたびたび登場する諸悪の根源ガノンドロフもこの一族の出で、彼こそが百年に一度の王の資格を持った男である。砂漠という立地、そこにしたたかに生きる民の屈強さの両面を、どこか切なく哀愁を帯びた民族調で見事に表現している。

カチカチと後ろで鳴るカスタネットに、アコースティックギターのスタイリッシュな旋律を載せ、ところどころ砂漠に吹き荒ぶ西風を体現したかのような寂寥感漂うトランペットの音色を加えることで、物語終盤にふさわしい雰囲気を醸し出している。

公式のオーケストラアレンジが出ていたり、スマブラでは濱本理央氏によるドラマチックな編曲が採用されていたりします。特に後者は生音を駆使した叙情的なアレンジで、間奏でオカリナと思しき音色を用いるなど、まさに圧巻の出来栄え。というわけで参考までにどうぞ。

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