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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#014 『ゲルドの谷』(近藤浩治/ゼルダの伝説 時のオカリナ/N64)

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任天堂がおくるアクションアドベンチャーゼルダの伝説より、

近藤浩治作曲、時のオカリナの『ゲルドの谷』。

ゲルドの谷などの砂漠地帯で流れます。

ゼルダシリーズのなかでも初の3D作品として登場した本作。コキリの森に住む少年リンクは、妖精ナビィの導きのもと、ハイラルに迫る危機に立ち向かうべく、ハイラル王家の家宝である時のオカリナを手に冒険を繰り広げることになる。3Dグラフィックで表現された広大な世界が特徴で、Z注目に代表される革新的なロックオンシステムや巧みなカメラワーク、冒険心を煽る仕掛けの数々とが相まって、3Dアクションの礎を築いたとされる仕上がりとなっている。後にゲームキューブ3DSにも移植された。

本作の音楽を担当するのは近藤浩治氏。任天堂に所属する作曲家で、ゼルダシリーズには初代から参加しているシリーズサウンドの生みの親である。本作ではハードが64に移行して初めての作品ということもあり、グラフィックとあわせて音楽も一段とパワーアップしている。物語の鍵となるオカリナはもちろん、様々な楽器の音色がリアルに表現されていて、さらにそこに同じ曲でも複数のフレーズを用意してランダムに組み合わせて再生したり、戦闘の状況や時間帯によってシームレスに曲調が変化したりするなど、インタラクティブな工夫が随所に凝らされている。サウンドトラックはオリジナル音源のもののほかにも3DS音源のものやアレンジ音源のものなど複数種類発売されている。

盗賊を生業とし、百年に一度しか男が生まれないという独特な特性を持つ砂漠の民・ゲルド族。その一族の地である、物語終盤に訪れるゲルドの谷で流れるのがこの曲である。砂漠という立地、そこにしたたかに生きる民の屈強さの両面を、どこか切なく哀愁を帯びた民族調で見事に表現している。カチカチと後ろで鳴るカスタネットに、アコースティックギターのスタイリッシュな旋律を載せ、ところどころ砂漠に吹き荒ぶ西風を体現したかのような寂寥感漂うトランペットの音色を加えることで、終盤にふさわしい雰囲気を醸し出している。

アレンジが多いのが特徴で、スマブラでは濱本理央氏によるドラマチックな編曲が特に印象的です。生音を駆使した叙情的なアレンジで、間奏でオカリナが響くところが特に気に入っています。参考までにどうぞ。

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