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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を適当に紹介します。

#026 『meaning of birth』(藤原基央/テイルズオブジアビス/PS2)

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生まれた意味を知るRPGテイルズオブジアビスより、

バンプ藤原基央作曲、生まれた意味の名を冠する『meaning of birth』。

終盤のアッシュとの一騎打ちで流れる戦闘曲。

シリーズ10周年目の節目につくられたテイルズシリーズ屈指の異色作である本作は、癖の強いキャラクターと重く陰鬱としたストーリーが最大の特徴である。人造クローンを題材に、何もかもが預言によって決定づけられる理不尽な世界を舞台に、主人公ルークが文字通り生まれた意味を知るための冒険へと旅立つ。

出生にまつわる暗い過去ゆえに自身の存在の危うさに絶えず苦しみ続けるルークは、作中で幾度となく彼と瓜二つの容姿をしたアッシュと剣を交えることになる。互いに譲れない個としての意識や自我をめぐって、ラストダンジョンでの最後の一騎打ちで流れるのがこの曲である。

メインテーマ『カルマ』のインストアレンジであり、『カルマ』自体がストーリーの核心に迫る内容を歌っていることから、この曲もまた物語で大きな意義を持つ。トランペットとバイオリンを交互に奏でてメロディを繋いでいくことで、その先に待ち受けるサビのオーケストラに、ルークとアッシュという鏡合わせの二人の存在意義を見出している。ボーカルを外すことで、『カルマ』のサビの最後で歌われる「生まれた意味を知る」というパートを、プレイヤーがそれぞれ頭のなかで反芻させる効果を持つ。

ラスボス戦は『finish the promise』で約束は果たされる、ですから、いかに『カルマ』が重要な役割を担っているかが窺えますね。以下、参考までに。

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