朝日温子・片岡真央・戸高一生作曲、とび森の『AM1:00』(仮称)。
午前1時に流れます。
どうぶつの森シリーズのうち、6作目にあたる本作。プレイヤーが村長となり、公共事業として村をカスタマイズすることができる。従来のシリーズは屋外をアレンジする手段が限られていたが、本作では村長の一存でバリエーション豊かな施設やオブジェなどが設置可能となっている。条例という新システムにより、各プレイヤーのプレイスタイルに応じた村づくりを進めることができ、気ままかつ自分好みにほのぼのライフを堪能できる仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのは朝日温子氏、片岡真央氏、戸高一生氏の三名。いずれも任天堂に所属する作曲家たちである。このうち戸高氏は初代から、片岡氏は前作の街森から、そして朝日氏は本作で初めてどうぶつの森シリーズで作曲している。一時間刻みで切り替わる村のBGMや、とたけけのライブ曲など、のどかな生活を彩る陽気な楽曲が多く揃っている。サウンドトラックは未発売のため、曲名は便宜上の仮称とする。
一日で計24曲用意される村曲のうち、午前1時に流れるのがこの曲である。住民たちが寝静まる頃、深夜の散歩を嗜むにふさわしい静かな曲調が印象的である。エレクトリックピアノによる丸みを帯びた音色と、通常のピアノによる冴え渡る音色が、村を覆う暗闇をほのかに照らすような優しさに満ちている。曲が進むにつれて音が加わったり抜けたり、オクターブが変わったりするなどの変化はあるが、基本的には終始穏やかなままである。徹夜のお供にぴったりな、夜に溶け込むような静けさを持った一曲である。
一日中聴いていられるような安らかな曲ですね。