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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を適当に紹介します。

#041 『ロウラルメインテーマ』(永松亮/ゼルダの伝説 神々のトライフォース2/3DS)

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91年に発売されたスーファミ神々のトライフォース、その22年ぶりの続編より、

近藤浩治作曲『裏の地上』の新規アレンジ、永松亮編曲『ロウラルメインテーマ』。

ハイラルとは似て非なるもう一つの世界、ロウラルのフィールド曲。

後のゼルダシリーズの基盤をつくりあげた名作・神々のトライフォースが、実に22年の時を経て3DS向けに続編が発売された。特別に捻ることなく神々のトライフォース2という題名を冠した本作は、一作目(以下、前作)の世界観を踏襲しつつ、3DSのハード性能を活かした新ギミックや正統進化を果たしたグラフィックと操作性により、懐かしさと新しさの調和が取れた作品である。

前作の楽曲を担当したのは近藤浩治氏。場面にふさわしい直情的な旋律を数多くつくりあげ、これらの楽曲は前作や本作のみならず、シリーズを通して頻繁にモチーフとして引用されている。そして今作、新規曲の作曲とともに近藤氏の既存曲をアレンジしたのは永松亮氏。オーケストレーションが得意という持ち味を発揮して、スーファミの名曲を3DSという媒体にふさわしい現代風のサウンドに一新した。

前作ではもっぱら闇の世界という呼称が用いられたハイラルの裏側の世界は、今作ではロウラルという地名で呼ばれることになった。そのロウラルにおいて流れるこの曲は、物語を進めると『ロウラルメインテーマ-物語後半』という別アレンジも登場し、そちらが豪華なオーケストラ調であるのに対し、こちらはフィドルとフォークギターによる質素な民族調となっている。哀愁漂う音使いは、闇の世界という以前の呼び名を彷彿させるダークな一面を含みながら、軽やかに響き渡るギターを下敷きに、どこまでも勇壮に力強く奏でられる弦の音色が、アレンジならではの斬新さを感じさせる。

物語後半のほうはさながら映画音楽のようなインパクトです。合わせてどうぞ。

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