VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#042 『疾風』(阿知波大輔/ヴィオラートのアトリエ ~グラムナートの錬金術士2~/PS2)

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ガストがおくる錬金術RPG・アトリエより、

阿知波大輔作曲、ヴィオラートの『疾風』。

ダンジョン内の通常戦闘曲で、読みは「はやて」。

ガストの看板タイトルであり錬金術でアイテムを調合するシステムが特徴のアトリエシリーズ。1作目から3作目までのザールブルグ編に続き、4作目と本作・5作目は同じ世界観を共有しつつもグラムナート地方を舞台とする作品である。本作はなかでも主人公・ヴィオラートが住むカロッテ村という過疎の村を再興することを目的とし、RPGというジャンルでありながら店を経営するなどシミュレーションとしての要素も大きい。後に追加要素を加えてPSPにも移植された。

本作の音楽を担当するのは阿知波大輔氏、土屋暁氏、中河健氏の三名。PSP版の追加曲では柳川和樹氏も一曲だけ担当している。いずれも当時ガストに所属していた作曲家たちである。このうち特に阿知波氏と中河氏の担当分が多く、阿知波氏は戦闘曲まわりを、中河氏はフィールドやイベント曲を中心に軒並み作曲している。本作では村おこしが大きなテーマであることから、発展の度合いに応じて楽曲が変化するなど、進捗状況を実感できるような仕掛けも存在する。サウンドトラックはオリジナル版のほか、PSP版の追加曲およびボーナストラックを収録したものも発売されている。

ダンジョンの内部での戦闘において流れるのがこの曲である。イントロから三連続の派手なシンバル音で始まり、疾走感たっぷりに奏でられる旋律は、とても聞き心地の良い爽やかな仕上がりとなっている。曲後半にすこしの溜めのあとに挿入される清らかなピアノ音は、颯爽と吹き抜ける風を彷彿させ、さらにそこから畳みかけるように矢継ぎ早に繰り出される速弾きは、追い風に乗って、あるいは逆風に逆らってでも突き進まんとする疾風怒濤の勢いを感じさせる。非常に力強いスピード感を誇る一曲である。

曲名、読み、曲調がぴったりと一致していますね。