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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を適当に紹介します。

#049 『Blockade』(小林啓樹/エースコンバット04 シャッタードスカイ/PS2)

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フライトシューティングの代表作・エースコンバットシリーズより、

小林啓樹作曲、4作目の4番目のミッションにおいて流れる『Blockade』。

超本格的ヒコーキごっこと銘打ったエースコンバットシリーズ。フライトシューティングという、フライトシミュレーションにシューティング要素を加えた作品として、93年稼働開始のアーケードゲームエアーコンバットを原形とするシリーズである。美麗なグラフィックとスリリングなシナリオ、空を征く快感を一貫して追い求める姿勢は、今なお多くのプレイヤーを魅了し続けている。

4作目・シャッタードスカイは前作・エレクトロスフィアの前衛的なサイバーパンクの世界観から一転、手堅いつくりに回帰しつつ、渋さあふれるメインストーリーと情緒あふれるサイドストーリーは双方ともにシリーズ随一の完成度を誇る。サウンドはそれ以前のシリーズにあったロックやテクノとは一味違う、エレクトリックなギターおよびオーケストラを主軸に据えている。本作においてシリーズ初参加となった小林啓樹氏による冷静でかつ情熱的な楽曲は、中西哲一氏や大久保博氏などシリーズ初期からの作曲者と引けを取らない出来であり、以降のシリーズでも小林氏は数多くの名曲を生み出している。

空中回廊の遮断という4番目のミッションは、敵のジャミングを巧みに突破しながら敵輸送機部隊の全滅を謀る。そのミッションで流れるこの曲は、張り詰めた高音から始まり、その後幾度となく同じ旋律を繰り返しながら、徐々にテンションを高めていく。戦場における臨場感を纏ったストリングスの緊張に満ちた音色は、やがて伸びやかなオーケストラに繋がり、自由を体現したかのような解放的なメロディへと変わる。シューティングゲームならではの切迫した雰囲気と、フライトゲームならではの大空を舞台にした爽快感をテクニカルに両立させた仕上がりとなっている。

焦らして焦らして最後にぐっと盛り上げる……かっこいいですね。最終ミッションのラテン語による豪華なコーラスも良いですが、こういう着飾らないながらも技巧的な音楽は素晴らしいですね。