VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を適当に紹介します。

#053 『たたかいの刻』(なるけみちこ/ノーラと刻の工房 霧の森の魔女/NDS)

www.youtube.com

世界樹の迷宮とアトリエのスタッフが手掛けた新生RPGノーラと刻の工房より、

なるけみちこ作曲、『たたかいの刻』(刻の読みは「とき」)。通常戦闘曲。

湖に浮かぶ小さな町テンペリナには、霧の森の魔女が住まうとされる伝説がある。そこにやってきた見習い導刻術師のノーラは、ひょんなことから魔女に間違われてしまい、誤解を解くべく町のみんなの依頼をこなし、徐々に信頼を取り戻していく。北欧をモチーフに繰り広げられる、ほのぼのと見せかけてアトラスおなじみの硬派な難易度を誇る本作は、その歯応えのあるゲーム性が独特の魅力を持つ。

本作において作曲を担当するのはなるけみちこ氏。氏の得意とする軽妙な節回しは、本作でも遺憾なく発揮され、世界樹らしさ、アトリエらしさに加えて、女史らしさも堪能できる仕上がりとなっている。ケルトともアイリッシュとも定義し切れないような一癖ある楽曲群は、いずれも世界観にマッチした良曲の宝庫である。

通常戦闘時で流れるこの曲は、長い時間繰り返し聞くことになるという性質を活かして、スタンダードな四拍子を用いつつ、非常に耳に残りやすい捻りの効いたメロディーラインが特徴である。イントロでインパクトのあるストリングスの爆発音を据え、そこから奏でられる明るくも勇ましい旋律と、ピアノやアコギやハーモニカの優しい間奏は、ループ直前の、スタッカートをふんだんに効かせて盛り上げる部分に、切れ目なく見事に繋がっていく。

アトラスさんは割とリメイクには積極的なイメージがあるので、これもぜひお願いしたいところですね。