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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を適当に紹介します。

#062 『帰路』(小林美代子・曳地正則/天地創造/SFC)

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聖書を下敷きにした壮大な物語が魅力のスーファミ末期のARPG天地創造より、

小林美代子氏と曳地正則氏の共作、『帰路』。エンディングの曲。

クロノ・トリガードラクエ6などの大作が目白押しだった95年に、ソウルブレイダーガイア幻想紀に続くソウル三部作として発売された本作。地表と地裏の二つに分かたれる世界で、クリスタルホルムと呼ばれる地裏唯一の村で暮らす主人公・アークは、村の掟を破ってパンドラの箱を開けてしまう。封印が解かれたことにより石のように固まってしまった村人たちを救うべく旅立ったアークは、ひいては失われた天地を再生する使命を帯びることになる。

聖書に沿ったスケールの大きい冒険を飾るのは、開発元クインテットの小林美代子(現姓は高岡)氏と曳地正則氏による切なくも温かい楽曲群である。気の遠くなるような果てしない旅を、スーファミの性能を最大限にまで引き出した圧倒的なクオリティのグラフィックとサウンドが、静かに、そして勇壮に彩る。

長い旅路の果てに待ち受けるこの曲は、クリスタルホルムで流れる『帰るべき所』をアレンジしたもので、穏やかな旋律を幻想的な高音が包み込む。鳥になって世界を一周する夢を見るという儚くも鮮麗なスタッフクレジットの映像と、美しい癒しの音色が、故郷のような懐かしさと温もりを感じさせる。

いかにもエンディングらしい曲で、理想的な終わり方ですね。小林氏の『帰るべき所』も合わせてどうぞ。

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