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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を適当に紹介します。

#073 『女神の詩』(若井淑/ゼルダの伝説 スカイウォードソード/Wii)

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ゼルダの伝説シリーズ25周年の節目に発売されたスカイウォードソードより、

若井淑作曲、メインテーマの『女神の詩』。

86年に1作目が登場して以来、任天堂の看板作品として幅広い世代に愛され続けるゼルダシリーズ。2011年には25周年を、2016年には30周年を迎え、心地良い難易度の謎解きと直感的なアクションによるクオリティの高いゲーム体験を、長きにわたって提供している。5年にも及んだ開発期間の末に送り出された本作は、「濃密ゼルダ」というキャッチコピーに違わぬ、歯応えのある出来栄えとなっている。また、本作はハイラル史において現時点では最古の時代が描かれている。

本作の作曲を担当したのは、若井淑氏をはじめとする任天堂の作曲家たち。なかでも氏は本作ではサウンドディレクターを務めていて、本作のサウンドの要といっても過言ではない。25周年記念のオーケストラコンサートで演奏された一部楽曲を収録した特典CDが存在するが、そのほか本作のサウンドトラックにあたるCDは残念ながら未発売で、七年前の作品ながら未だにサントラを熱望する声は多い。

広大な空を舞台にした本作のメインテーマであるこの曲は、広々と開放感あふれる勇ましい旋律が特徴である。壮大なオーケストラで奏でられるキャッチーなメロディーは、同じく壮大で密度の高い、すべての伝説の「はじまりの冒険」を優雅に彩る。この曲は逆再生をするとおなじみ『ゼルダの子守歌』のサビになるという仕掛けもあり、音楽としての素晴らしさと、どことなくゼルダらしい小粋な要素が加わった逸品である。

芸術と遊び心の融合ですね。さすが。