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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#076 『迷宮-密林航行』(古代祐三/セブンスドラゴン/NDS)

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人間とドラゴンの戦いを描いたRPGセブンスドラゴンより、

古代祐三作曲、『迷宮-密林航行』。森林のダンジョンで流れます。

世界樹の迷宮シリーズでディレクターを務めた新納氏が、一部開発スタッフとともに同じく世界樹の迷宮シリーズでサウンドを務めた古代氏を迎えてつくられた本作。竜の暴走により壊滅的な被害を被った世界を舞台に、生き残りをかけて立ち向かう人間たちの死闘を描いた王道シナリオが特徴で、前述のスタッフ被りのためか、全体的に世界樹シリーズと酷似したゲーム性を持つ。陰鬱でシビアな描写もすくなくなく、評価の分かれ目となっている。

おなじみ古代祐三氏による本作の楽曲は、ファンタジー色の強い世界観に沿ったオーソドックスな仕上がりになっている。本作では終盤において曲をレトロ音源に切り替えられるアイテムを入手することができ、またサウンドトラックも本作発売の1か月後に早々に登場するなど、音楽面には一際注力していることが窺える。

なかでもシリーズを通して人気を集めているのが、森林系のダンジョンで流れるこの曲。ピアノとアコースティックギターによる静謐の音色は、滅びゆく世界の森という雰囲気を見事に体現している。終始似通った伴奏を奏で続けるアコギと、その上を滑らかに神秘的に、木霊しながら響くピアノの旋律が、ほんのりと退廃の香りを漂わせている。柳川剛氏が編曲を担当したレトロ音源ver.では幻想的なフレーズをチップチューンに置き換えた素朴なアレンジが特徴で、後半にスネアドラムのような音を加えてみるなど、原曲とは異なる力強さを垣間見ることができる。

2020のアンビエントなアレンジもいいですよ。作品の舞台設定に合わせて、電子音を主軸に据えた現代風の音使いが美しいです。というわけで原曲のレトロ音源ver.と、2020の『渋谷-密林航行』をどうぞ。

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