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#099 『Love again(天使界ステージ)』(大島高雄/ティンクルスタースプライツ -La Petite Princesse-/PS2)

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ADKがおくる超絶送り合い対戦ゲーム・ティンクルスタースプライツより、

大島高雄作曲、プチプリの『Love again(天使界ステージ)』。天使界ステージの曲。

格闘ゲームを得意とするADKが、対戦ゲームのノウハウを活かして開発した縦スクロール対戦シューティング・ティンクルスタースプライツのシリーズ2作目として登場した本作。前作の騒動から三日後、妖精界、天使界、悪魔界を繋ぐ星々のバランスが崩れる現象が発生、頼みの綱である妖精界の王女・ロードランも失踪してしまい、時の魔法使いタイム・バターミットは世界を元通りにするために旅立つことになる。画面上の敵を倒して対戦相手にダメージを与える対戦システムや、おなじみのキュートなビジュアルは健在で、新たにグラフィックと背景が3D化されたほか、キャラクターボイスも前作以上にたっぷり収録されている。前作同様、シューティングと対戦ゲームを高度に組み合わせた革新的な意欲作に仕上がっている。

本作の音楽を担当するのは岩井隆之氏、岩井由紀氏、大島高雄氏の三名。いずれも当時フリーランスで活動していた作曲家である。シリーズ2作目にあたる本作は、前作から9年も経過し、その間にADKが倒産したことにより、大幅なスタッフの入れ替えがあったが、そのなかでも大島氏(かつてADKに所属し、社内サウンドチームであるADK SOUND FACTORYの一員だった)は二作続けての参加である。本作の可愛らしい雰囲気に見合った、ポップで疾走感あふれる楽曲が揃っている。サウンドトラックには本作の楽曲のほか、前作のアーケード・ネオジオ音源をリマスターしたものも収録されている。

天使界ステージで流れるこの曲は、前作に引き続きLoveという単語を冠した楽曲群のうちの一つである。前作で登場した名曲『Love so(Radio active mix/空ステージ)』や『Love will never die(最終ステージ)』と同じ系譜をたどる爽快感たっぷりの曲で、とりわけピアノを強調することで、より幻想的な色合いを付与している。激しさを感じさせる前作とは一味違う大人びた音色が、9年の時を経て成熟した様子を窺わせる。

成熟したといっても、先に述べた通り、作中では前作と本作の間でほとんど時間的な隔たりはないのですが。それはさておき、『Love so(Radio active mix/空ステージ)』(上)と『Love will never die(最終ステージ)』(下)、あわせてどうぞ。

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