VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#109 『メインテーマ』(戸高一生/ルイージマンション/GC)

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任天堂がおくるアクションアドベンチャールイージマンションより、

戸高一生作曲、『メインテーマ』。屋敷の探索時などで頻繁に流れます。

ゲームキューブのローンチタイトルにして、マリオシリーズのなかでも初のルイージが主役を務める本作。オバケ屋敷とは知らずに屋敷に踏み入ったルイージは、オバケを吸い込む掃除機の発明家であるオヤ・マー博士の助力を得ながら、先に屋敷に入ったきり行方不明となったマリオを探していく。オバケを吸い込むオバキュームと懐中電灯を駆使した直感的なアクションが特徴で、ホラーテイストながらお茶目な部分もある個性派揃いのオバケたちと対峙することになる。臆病者のルイージの反応の豊かさや、舞台となる屋敷のつくり込みの深さも相まって、ユニークなセンスが光る仕上がりとなっている。後に3DS向けにリメイクされた。

本作の音楽を担当するのは田中(現姓は永田)しのぶ氏と戸高一生氏。いずれも任天堂に所属する作曲家である。本作では、薄気味悪い世界観を表現するにあたって、サウンド面は主張のすくない雰囲気重視のつくりとなっている。掃除機を使用している場面とそうでない場面で微妙に曲が変わるなど、インタラクティブな試みがなされていて、曲数のすくなさを補う工夫が随所に散りばめられている。サウンドトラックは本作単体では発売されておらず、ルイージ生誕30周年記念盤のTHE YEAR OF LUIGIサウンドセレクションにて、一部の楽曲のみ収録されている。

メインテーマであるこの曲は、プレイ中に繰り返し聴くことになる本作の代表曲である。ずしんと重いストリングスの音色に、不安定で音程が外れ気味な鼻歌が加わることで、気の抜けたようなコミカルさと紛れもない恐ろしさが入り混じった仕上がりとなっている。気分が好いときなどに歌うような、陽気さを象徴する鼻歌を、あえて暗いモチーフの本作で用いることで、この曲の使用頻度の多さと相まって、不思議と吸い込まれるような魅力を有している。

なかなかキャッチーなメロディーですから、アレンジにするとよく映えますね。スマブラXにおける酒井省吾氏のアレンジ『ルイージマンションのテーマ』(上)、それから続編の2も合わせたスマブラforにおける川田宏行氏のアレンジ『ルイージマンション シリーズメドレー』(下)もあわせてどうぞ。

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