VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#114 『THE CYBER SLEUTH』(高田雅史/デジモンストーリー サイバースルゥース/PSV)

www.youtube.com

デジモンアドベンチャー15周年の記念作・サイバースルゥースより、

高田雅史作曲、『THE CYBER SLEUTH』。タイトル画面で流れます。

デジモンシリーズのうち、長らくDSで展開されていたデジモンストーリーの第5作目にあたる本作。初のPSVitaとして15周年の節目に発売され、「大人になったデジモンファンへ」というコンセプトのもと、従来にないハードで歯ごたえのあるゲーム性が特徴である。CEROの判定においてもBないしはCに設定されているため、対象年齢の引き上げに伴って本作では人間とデジモンが、電脳と現実が、高度に交じり合う重厚な世界観が形成されている。

本作の音楽を担当するのは高田雅史氏。グラスホッパーマニファクチュア時代からの付き合いである福田淳氏とともに、高田氏は作曲を、福田氏は効果音を担当した。本作ではインターネットが極限まで発達したサイバーパンクな電脳世界を描くにふさわしいテクノ調や、現実世界のポップでミステリアスな曲調まで、さまざまなジャンルが揃っている。

タイトル画面で流れ、メインテーマを飾るこの曲は、イントロからハードボイルドな雰囲気を醸すクールなナンバーである。電脳探偵という特異な立ち位置の主人公を表現するにあたって、どこかジャズっぽい洒落た音使いが、全体を通して貫かれる先鋭的で近未来的なヴァイブに彩りを与えている。ハイテンションに奏でられる即興風のエレキギターの後ろで、マリンバの計算し尽くされた細かな音色がのべつ響き渡ることで、非日常的な浮遊感を演出する。

ラスボスはドヴォルザーク新世界より第4楽章を下敷きにした、メインテーマアレンジ。盛り上がること請け合いです。かなりシンフォニックな曲調ですが、そこにエレキギターだったりデジタルなノイズだったりが加わることで、ノリノリで攻撃的な、それでいてクラシックならではの神聖さを失ってはいない荘厳なアレンジになっています。『来るべき新世界』、あわせてどうぞ。

www.youtube.com