VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#148 『System』(半沢紀雄/罪と罰 宇宙の後継者/Wii)

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トレジャーがおくるアクションシューティング・罪と罰より、

半沢紀雄作曲、宇宙の後継者より『System』。メニュー画面の曲。

ニンテンドウ64後期に発売され、レフトポジション操作を取り入れつつコントローラの性能を最大限に活かした作品と知られる罪と罰の9年越しの正統続編として登場した本作。外宇宙と内宇宙が激しく争う世界を舞台に、内宇宙所属の少年兵士・イサは、本来敵対するはずの外宇宙出身の記憶喪失の少女・カチに肩入れするあまり、反逆者とみなされて命を狙われ、ともに地球から脱出することになる。本作は標準のWiiリモコン+ヌンチャクをはじめとする5つのコントローラに対応していて、移動と照準を同時におこなう歯応えのある操作性は健在である。重力を無視して自由に空中を移動できるアクロバティックなステージも数多く搭載されていて、内宇宙と外宇宙に分断される空間を超越した壮絶な争いをたっぷり堪能できる仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは半沢紀雄氏。半澤一雄名義でも知られる、当時トレジャーに所属していた作曲家である。前作の作曲を担当していた山中季哉氏がつくりあげたスペースサウンドを踏襲しつつ、本作ではサイバーロックからテクノへとシフトした独創的な楽曲が収録されている。ハードの移行に伴って、より深化した退廃的な世界観にふさわしい、焦慮に満ちたクールなサウンドが揃っている。サウンドトラックは残念ながら未発売である。

メニュー画面で流れるこの曲は、無骨な曲名とは裏腹に、息をつかせぬ怒涛のエレクトロニックサウンドが魅力である。達観したような冷静さをもって奏でられる規則的なビートと、豪快に暴れ回る情熱的なエレキギターの音色が、高純度のSF的なシナリオがもたらすグルーヴィーな昂揚感に拍車をかける。これから始まるであろう宇宙規模の凄絶な撃ち合いを予感させる緊迫感あふれるサウンドが、本作の荒廃した作風を鮮やかに表現している。

斑鳩がスイッチで配信されたと聞いて、トレジャー繋がりで記事を書いてみました。斑鳩のほうも良曲揃いですので、いつか紹介したいところ。

※紹介しました。

thytimes.hatenablog.com