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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#152 『Main Theme of "LAST RANKER"』(下村陽子/ラストランカー/PSP)

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イメージエポックカプコンがおくる最強を目指すRPGラストランカーより、

下村陽子作曲、『Main Theme of "LAST RANKER"』。タイトルの曲。

生きる価値を見出すべく故郷を捨て、力がすべての世界に身を投じることとなった主人公ジグが、最強を志すというシナリオの本作。戦侯機構バザルタに加盟し、ランカーと呼ばれる戦士たちを相手にタイマンの勝負を繰り広げるオーソドックスな戦闘システムと、後半に差し掛かるにつれ急速に収束していく怒涛の展開が特徴である。高水準のグラフィックと音楽に彩られた濃厚な世界観は、ボリューム不足や自由度についてすくなからぬ指摘がなされるなか、一部では続編を望む声が根強い。

本作の音楽を担当するのは下村陽子氏。以前カプコンに所属していた経緯から、本作のサウンドを単独で作曲している。強き者が正義という理念のもと、戦いに明け暮れるジグの心情をまるごと表現した緊張感あふれる楽曲が多い。とりわけ複数収録されている戦闘曲のなかには、Joelle Strother氏によるボーカル入りのものも用意されているなど、気合い十分な仕上がりとなっている。

メインテーマであり、かつタイトルで流れるこの曲は、本作の雰囲気をそっくりそのまま反映したかのような情緒豊かな一曲である。イントロやその他要所要所に挟まれる神秘的なコーラスは、哀愁漂うストリングスの音色とともに望郷の思いを感じさせる一方で、勇ましく響く民族調の独特なビートは、最強へのひたむきな決意を滲ませる。バラードのような優美な曲調と、予断を許さぬ切迫感に満ちた曲調の両方が、一つの曲のなかに見事に凝縮されている。

メインテーマですから、いくつかの曲でモチーフとして旋律が使われていたりします。ランカー戦の『Born to Survive』、こちらはボーカル曲ですが、あわせてどうぞ。

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