VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#162 『ファイアーエムブレム』(酒井省吾/大乱闘スマッシュブラザーズDX/GC)

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HAL研がおくるアクションゲーム・スマブラより、

辻横由佳作曲・酒井省吾編曲、DXの『ファイアーエムブレム』。

神殿の裏曲として流れます。

人気キャラクターを吹っ飛ばして遊ぶ愉快なスマブラシリーズのうち、ゲームキューブ向けに登場した本作。2作目にしてシリーズ随一のスピード感と完成度を誇る本作は、参戦キャラが倍増し、肝となる大乱闘以外にも一人用の新要素としてアドベンチャーやオールスターといったモードが追加された。手に馴染むゲームキューブコントローラによる抜群の操作性、歯応えのあるゲームバランス、高水準のグラフィックなど、前作から大幅に進化した諸々のゲーム性が、今なお愛される所以となっている。

本作の音楽を担当するのは安藤浩和氏、池上正氏、橘田拓人氏、酒井省吾氏の四名。いずれもHAL研のメンバーで、橘田氏のみ後にクリーチャーズに移籍することとなる。本作オリジナルのものの作曲はもちろん、マリオにゼルダポケモン、初参戦のマザーやファイアーエムブレムなどの様々な任天堂タイトルの楽曲が賑やかに編曲されている。サウンドトラック未発売なのが非常に悔やまれるが、続編のXやforでもたびたび本作の質の高いアレンジは引き継がれている。

これといったギミックがなく、ただただ広大で入り組んだ構造が特徴の神殿ステージ。ダメージが蓄積しても逃げ延びやすい反面、敵を仕留めにくいこともあり、プレイヤーの実力を試すにはもってこいのバトルフィールドである。その神殿の裏ステージで流れるこの曲は、疾走感あふれる『出会い』とやんごとなきオーラを放つ『ファイアーエムブレムのテーマ』をメドレーで繋げた壮大な一曲である。ピアノの美しい間奏を経て、毛色の違う二つの曲をきれいに合体させることにより、ストック制だと長期化しやすい乱闘をメリハリ豊かに彩る。戦いの焦燥感と昂揚感を凝縮した一曲である。

神殿は今でも大好きなステージで、大人数で対戦するならここが一番だと思っています。