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#163 『ASTEROID』(WASi303/サイヴァリア・リアセンブル/iOS)

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サクセスがおくるシューティング・サイヴァリアより、

WASi303こと佐藤哲郎作曲、リアセンブルの『ASTEROID』。同名のステージ曲。

上記の4:22から最後まで。

※※公式の試聴デモであるため、フルではありません

当たり判定ぎりぎりで敵の攻撃をカスらせることで自機をパワーアップできるBUZZシステムが特徴のサイヴァリアシリーズのうち、シリーズ初のアプリ作品にあたる本作。BUZZシステムと自機を高速回転させるローリングシステムは健在で、そこに新たにローリング状態で敵に素早くぶつかることで弾を引き寄せ、残機を一つ犠牲にする代わりに派手にBUZZらせて敵を一掃する大爆発を起こすリアセンブルシステムが導入された。ステージを攻略する通常モードと、同じくステージを攻略しつつ、他のプレイヤーとスコアを競い合って勝敗を決めるランクマッチがあり、練習と実践を重ねてシューティングの腕を磨いていくことができる仕上がりとなっている(現在はサービス終了済み)。

本作の音楽を担当するのはWASi303こと佐藤哲郎氏。サクセスに所属する作曲家で、サイヴァリアシリーズには初代から携わっている、シリーズサウンドの生みの親である。四人体制だった前作・前々作とは異なり、本作では氏がすべて単独で作曲している。シリーズおなじみのピアノアンビエントを中心にした、ブレイクビーツを用いた浮遊感のあるトランス系の楽曲は、本作でも積極的に取り入れられていて、美しい幾何学妙を描く弾幕にふさわしい陶酔感を生み出す。サウンドトラックは本作の楽曲に加えて初代と初代の拡張版(リビジョン)の新規デジタル録音版も含めて収録されている。

とりわけピアノの音色が美しく映えるこの曲は、ASTEROIDと呼ばれるステージで流れる一曲である。アステロイドと言えば初代の4面の曲にも『Asteroid』というものがあり、コンセプトを共有しているため非常に似通った曲調でありつつも、双方ともに引けを取らない独特な美しさを内包している。比較的アンビエント色が強めで冷静沈着なピアノが幻想的な『Asteroid』に対し、この曲、大文字の『ASTEROID』では、どこまでも繊細に奏でられるピアノの後ろで響くアグレッシブなパーカッションがダンスミュージックに見られるようなグルーヴを生み出している。

比較検討のために『Asteroid』もぜひお聴きください。それぞれ単曲で聴くのも良いですが、交互に聴くとさらに気分が昂揚します。

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