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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#190 『こすいちのかくすらなきくどっとえぐぜ』(浅野隼人/BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣/PS4・PSV)

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ガスト美少女祭り第3弾にして完全新作のヒロイックRPG・ブルリフより、

浅野隼人作曲、『こすいちのかくすらなきくどっとえぐぜ』。後半の通常戦闘曲。

フィリスのアトリエよるのないくに2に続き、ガスト主催の美少女祭りの一環として登場した本作。イラストレーターの岸田メル氏や作家の時雨沢恵一氏などを迎えた豪華スタッフでおくる新規IPとして、発売前から注目を浴びていた。バレリーナとして将来を有望視されていたにも関わらず怪我で夢破れた主人公の日菜子をはじめとする、悩める女子高生たちの瑞々しい様子を描いた上質なシナリオは、その美しいグラフィックと相まって、概ね好評である。

本作の音楽を担当するのは浅野隼人氏。現在フリーで活躍している氏は、以前はガスト所属の作曲家としてアトリエシリーズやよるくにシリーズに携わっていたが、本作はそのなかでも退社前の最後の担当作である。複数の作曲家を起用することの多いガスト作品にしては珍しく、本作では氏が単独で歌もの以外のすべての楽曲を作曲している。ピアノ、バイオリン、チェロを主軸に据え、青春の眩しさをそのまま表現したサウンドは、まさに卒業アルバムを飾るにふさわしい、氏の集大成である。

通常戦闘曲として前半にて流れる『OVERDOSE』と双璧を成すこの曲は、まず聴く前から衝撃的な曲名に惹かれざるを得ない魅力を持つ。蓋を開けてみる(.exeなら実行すると言ったほうが正確か)と、『OVERDOSE』と同じ路線の、クラシカルな楽器を用いたドラムンベースであり、激しさと華やかさと美しさを兼ね備えた曲調は、どんな逆境に立たされても必ず突破口を切り拓くことのできる勇気と自信と活力を多分に含んでいる。イントロや随所で繰り返される、ノイズに近いエレクトロニックサウンドは、転調を交えて力強く反復する透明なメロディーラインと、見事に融合して爽快な印象を与える。

サントラは限定盤のみ付属なので入手しにくいですが、この曲含めいくつかの曲は公式サイトからダウンロードできるので、ありがたいですね。以下、『OVERDOSE』もあわせてどうぞ。

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