VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#197 『スメリア』(和泉宏隆/アークザラッド/PS)

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プレステの黎明期に登場した光と音のRPGアークザラッドより、

和泉宏隆作曲、『スメリア』。精霊の国スメリアで流れます。

プレステ発売からわずか半年で発売された本作。「光と音のRPG」という名にふさわしい圧倒的な演出と名曲揃いの秀逸なサウンドが、本作のみではストーリーが未完でありながらも評価され、晴れて完結作にあたる2が登場すると、その完成度の高さから、PS初期の名作として注目を集めた。以降も人気だったために続編の製作が進められたが、ジェネレーションを最後に十年以上シリーズは途絶えていた。しかしこのたびスマーフォン向けに完全新作が発表され、再び脚光を浴びることとなった。

本作の音楽を担当するのはフュージョンバンドT-SQUAREより、安藤まさひろ氏と和泉宏隆氏の両名。このうち安藤氏は2007年以降、名をひらがなから漢字(旧:安藤まさひろ→新:安藤正容)表記に変えた他、和泉氏は1997年にはすでにT-SQUAREを脱退している。安藤氏はシリーズの作曲に幅広く携わっているなか、和泉氏は本作のみの参加で、楽曲もフィールド曲だけ担当している。前述の通り良質なサウンドが揃っていて、ファンタジーの世界観を心地よく彩っている。

ハルシオン大陸の極東に位置するスメリアは、主人公の故郷である辺境のトウヴィルがある島国である。そのフィールドで流れるこの曲は、琴に和太鼓に尺八といった和楽器をふんだんに用いた一曲である。極東の島国という設定から窺える通り、その曲調はいかにも日本的な郷愁を漂わせるが、他方で、旅人を鼓舞するかのように力強く反復する旋律は、故郷からの門出という場面に似つかわしい異国情緒をも感じさせる。本作の楽曲の多くが続編にも引き続き収録されているなか、この曲が用いられなかったのが惜まれる。

和泉さんと言えば、ゲーム音楽ではありませんがA Promised MovementのAngeliteがすごく好きです。ですがあくまでゲーム音楽ではないので、紹介は割愛します。