瞬殺サレ道？がおくるメイドさん弾幕カスりシューティング・秋霜玉より、
ZUN作曲、『魔女達の舞踏会 ～ Magus』。
EXステージのボスとして登場する霧雨魔理沙のテーマとして流れます。
同人界隈で著名な東方Projectを制作する上海アリス幻樂団、その後輩サークルにあたる瞬殺サレ道？が手がけた本作。砂漠とサボテンが蔓延る未来世界を舞台に、サボテンエネルギーで動く戦闘用メイドロボットのVIVITは、ご主人様の命に従って各地で刺客と戦うことになる。同じく弾幕シューティングの作品、そして西方Projectの第1弾として、東方に近いゲーム性と東方とは異なるSFチックな方向性を特徴としている。エクストラステージありの全6+1面構成で、敵弾をギリギリで避けるカスりの概念を積極的に取り入れている。最大999までカスりコンボを溜めることができ、コンボが途切れるか最大数に達した時点で得点に換算・加算される仕組みである。なかなか弾幕が激しく歯ごたえのある仕上がりとなっている。
本作の音楽を担当するのは上海アリス幻樂団のZUN氏。次作の稀翁玉でも引き続き作曲をおこなっている。本作では東方から霊夢や魔理沙がゲスト出演するなど、随所に嬉しい要素が散見され、氏が音楽まわりを担当しているのも、東方との関連性を強く窺わせる。機械と科学で彩られるサイバーパンク調の雰囲気に即した本作の楽曲は、氏の運営する東方幻想的音楽にて軒並みダウンロード可能である。
エキストラステージで待ち受ける紅夢の魔法使い・霧雨魔理沙とのボス戦で流れるこの曲は、今までとはかなり毛色の違う室内オーケストラ風のゴシックテイストな一曲である。禍々しさたっぷりに奏でられる旋律は、時折響くハープシコードの音色が醸す退廃感とあわせて、可愛らしい魔法少女ではなく、正真正銘悪役の魔女としての魔理沙を見事に表現している。東方萃夢想ではU2（あきやまうに）氏のアレンジが収録されていて、そちらは可憐で絢爛たる音使いが原曲とは異なる魅力を引き立たせている。
萃夢想では原曲にある腹黒さや毒々しさのようなものが取り払われていて、お騒がせな悪戯っ子みたいなイメージですね。あわせてどうぞ。
