VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を適当に紹介します。

#216 『タイトル』(小高直樹/ラフ ワールド/FC)

www.youtube.com

サンソフトが手がける2D横スクロールアクション・ラフワールドより、

小高直樹作曲、『タイトル』。タイトル画面の曲。

ファミコン末期、三か月後にスーファミの発売が控えている時期にサンソフトから登場した本作。映画ターミネーターのゲーム化として当初開発が進められていたものの、紆余曲折を経てオリジナルタイトルとして発売されることになった本作は、ところどころターミネーターの面影を感じさせる、荒廃したSFチックな世界観が特徴である。ぱっと見の地味さに反して、ゲームバランスは非常に優れていて、隠れた名作としての地位を築いている。

本作の音楽を担当するのは小高直樹氏。氏は1980年代後半から90年代にかけてサンソフトの作品で多く作曲していた。およそファミコンから発せられるサウンドとは思えない、サンソフト特有の謎の技術力をもっておくられる本作の音楽は、拡張音源を使用せず内蔵音源だけで構成されていて、そのずば抜けた出来栄えはファミコン最高峰とさえ評される。

1面の曲とともに未だに語り草になっているのが、ゲーム開始直後に現れるタイトル画面で流れるこの曲である。小気味いいパーカッションに疾走感あふれるメロディーラインが重なって、持ち前のテンポ感による軽快さと、差分PCM音源をうまく活用したことによる重厚さが見事に両立している。サビの伸びやかな旋律と、そのあとに続く緊迫感に満ちた音使いは、本作の絶妙な味わい深さを表現している。

ループ直前に高音で締めくくる部分がまた良いです。ぜひともバーチャルコンソールで遊んでみたいところ。