VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#242 『リングタワー』(光田康典/ソーマブリンガー/NDS)

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モノリスソフトがおくる協力アクションRPGソーマブリンガーより、

光田康典作曲、『リングタワー』。リングタワーで流れます。

ゼノシリーズで知られるモノリスソフトがDS向けにオリジナルタイトルとして発売した本作。大気にソーマと呼ばれるエネルギーが満ちる世界・トルヴェールを舞台に、ソーマの均衡が崩れたことで謎の生命体・ビジターが襲来、ビジター討伐のための組織・ファルズフ第七中隊に所属する主人公は、記憶喪失の少女・イデアとの出会いを機にソーマの謎に迫ることになる。シンプルなボタン操作によるハクスラアクションが特徴で、主人公は開始時に7人(クリア後に+1で計8人)から選択し、キャタクターをカスタマイズしながら物語は進行する。協力アクションRPGと公式で銘打たれている通り、マルチプレイに対応していて、オンラインゲームに似たプレイ感覚がある。アクションRPGというよりMORPGに近い仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは光田康典氏。音楽制作会社プロキオン・スタジオの代表で、モノリスソフト関連ではゼノギアスゼノサーガで作曲した経験がある。氏は本作では携帯機向けの音楽ということで、DSのスピーカー性能などを研究し尽くして音楽づくりに励んだという。森や機動都市、古都に砂漠に浮遊大陸まで、冒険の舞台は多岐にわたるが、それぞれの地方に沿った独特な音使いが魅力である。サウンドトラックは主題歌入りで3枚組で収録されている。

物語終盤、Act5にて訪れることになるリングタワーは、炎の海に浮かぶ塔である。周囲一帯は過酷な溶岩帯だが、塔内部では雰囲気ががらりと変わり、神秘的な風情を醸している。そこで流れるこの曲は、鐘の音からイントロが始まると、ゆったりとした曲調ながらも焦燥感に満ちた音色を響かせる。短いコーラスなどを交えながら、ようやくサビまでやってくると、開放感たっぷりに奏でられるストリングスの旋律が待ち受ける。明るく、切なく、美しく、儚い、珠玉の逸品である。

なんとなく聴いていると、そんなに似ていないはずなのに『夢の岸辺に アナザー・ワールド』を思い出します。もしあれがフィールド曲じゃなくてダンジョン曲だったらこうなったのかな……みたいな印象です。

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