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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#244 『決戦! 真超魔王』(井上萌・後田信二・須戸敏之・高橋優海/Miitopia/3DS)

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任天堂がおくるMiiを用いたみまもりシミュレーション・Miitopiaより、

井上萌・後田信二・須戸敏之・高橋優海作曲、『決戦! 真超魔王』。真超魔王戦の曲。

任天堂ハードで共通して用いられるアバターMiiを主役に据える本作。同様のコンセプトで一世を風靡したトモコレとはまったく異なる、ファンタジー世界での大冒険が待ち受ける。登場人物すべてに好きなMiiを登録でき、性格次第で予想だにしない行動を取る彼らを、ときに的確なサポートをしながら見守る、というのが本作の肝である。好感度システムによる人間関係の複雑さが描かれるなど、コミカルながらも人情あふれる作風には、一種独特な魅力がある。

本作の音楽を担当するのは井上萌氏、後田信二氏、須戸敏之氏、高橋優海氏の四名。いずれも任天堂に所属する作曲家たちで、井上氏、後田氏、高橋氏はリズム天国ザ・ベストにて共同で作曲している。須戸氏はDSお料理ナビファミコンリミックスシリーズでの作曲経験がある。本作はそれらの作品とは明らかに毛色の違う、剣と魔法のRPGモノとなっているが、そうした世界観に沿った200曲以上の収録曲は、ほのぼのからシリアスまで抜け目なくカバーしている。

本作では戦闘曲の豊富さがなかなか特徴的で、とりわけ数回にわたり姿かたちを変化させるラスボス戦は、そのシチュエーションも相まって印象に残りやすい。大魔王、超魔王、さらには真超魔王と、自重しないネーミングセンスを披露しつつも、その真超魔王戦にて流れるこの曲は、エレキギターのシャープな音色を轟かせたバリバリのデジロックである。1ループ3分半を越える大曲で、厳めしくも神秘的なオルガンで始まり、電子音とエレキギターを融合させながらサビへと向かうと、ようやくサビと思しき2分あたりにてストリングスが参戦する。エレキギターのソロパートを挟んで再び始動する旋律は、まさにクライマックスにふさわしい緊張感と悲壮感を漂わせている。

さらりといくつかのテーマ曲をアレンジしているのがにくいですが、特にイントロがいいですね。