VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#265 『Trine 2 Main Theme』(Ari Pulkkinen/Trine 2/PC・PS3・X360)

www.youtube.com

Frozenbyteがおくる剣と魔法のファンタジー2Dアクション・Trineより、

Ari Pulkkinen作曲、2の『Trine 2 Main Theme』。メインテーマ。

それぞれ異なる能力を持った魔法使い、騎士、盗賊の三人のキャラクターを切り替えながらファンタジー世界を旅するTrine。謎解きに主眼を置いた横スクロールアクションとしてその独特なゲーム性が好評を博し、シリーズ化されている。2作目にあたる本作はシリーズのなかで唯一日本語のローカライズ版が発売されていて、WiiUPS4で神秘的な冒険を体験することができる。御伽噺の世界に入り込んだような幻想的なグラフィック、適度に歯応えのあるパズル要素、オンラインを用いた協力プレイの充実など、いずれも手堅い仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのはAri Pulkkinen氏。フィンランド出身の作曲家で、本作の開発元であるFrozenbyteにも一時期所属していた。本作含めTrineシリーズでは単独で全曲を作曲していて、氏の音楽があって初めてシリーズの世界観の基礎が築かれたといっても過言ではない。壮麗なファンタジックワールドを彩る、本作の優美な楽曲の数々は、圧倒的な没入感を誇る。

メインテーマ、すなわち本作を最も如実に、そして簡潔に表した一曲として流れるのがこの曲である。ストリングスとフルートの素朴なアンサンブルから始まり、その旋律がしなやかにメロディアスに展開していくにつれ、徐々に楽器の数を増やしてサビに備える。1分10秒あたりで役者が揃うと、今までと同じフレーズの繰り返しでありながらも、今までにない魔術的な奥深さを目一杯漂わせて絶頂の盛り上がりを見せる。ひとたび峠を越えると、民族音楽特有の静けさをもってやがておもむろに収束する。

スペシャルエディション版のサントラに収録されているオーケストラアレンジも一興。ファンタジーここに極まれり、というような印象です。

www.youtube.com