VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#277 『Metal Fighter』(土屋昇平・星野康太/METAL WOLF CHAOS/Xbox)

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フロムがおくるカオティックな破壊戦闘アクション・METAL WOLF CHAOSより、

土屋昇平・星野康太作曲、『Metal Fighter』。

ミッション「熱き戦いの始まりはシスコから大都市奪還作戦」等で流れます。

主人公はアメリカ合衆国大統領。副大統領が主導するクーデターにより制圧されたアメリカ全土を奪還すべく、単身で大統領専用機を操って破壊と殺戮の限りを尽くす、という破天荒にも程があるシナリオが特徴の本作。360の発売が間近に控えるなか、Xbox末期に発売され、そのあまりにも強烈な設定と台詞回し、魅力的な登場人物たちと豪快すぎるメカニック性能の数々が、国内外問わず(アメリカ本国では未発売ながらも)カルト的な人気を集めている。来年中にはPS4、XboxOne、Steamの三機種向けにリマスター版がワールドワイドで登場する予定で、迫りくる敵軍を一掃するあのぶっ飛んだ爽快感が再び日の目を見ることとなる。

本作の音楽を担当するのは土屋昇平氏と星野康太氏。土屋氏は今でこそタイトーZUNTATAに所属しているが、当時は星野氏とともにフロムの作曲家として活躍していた。同社のアーマード・コアシリーズを彷彿させる本作のハードなメタリックサウンドは、いずれも荒唐無稽で常識破りな、それでいてロボットアクションとしてしっかりとつくり込まれたゲーム性にふさわしい、硬派で情熱的な仕上がりとなっている。サウンドトラックは予約特典として人気曲10曲をセレクトしたものがあるが、残念ながら全曲収録されたものは現状存在しない。

クーデター軍の制圧により78万市民の自由が奪われた大都市サンフランシスコの解放を目指すミッションなどで流れるこの曲は、エッジの効いたギターが傍若無人に暴れ回る一曲である。一面に広がるはチャイナタウンと思しき景色、そこで明滅するネオンサインが照らし出すオリエンタルな街並みに合わせて、嘆願するようにシャウトする歌声には、どことなく非現実的な、異国情緒漂う響きが含まれている。そのシャウトすら掻き消すかのように激しく主張するギターサウンドは、合間合間に手拍子が挿入されることで、我を忘れて破壊に没頭したくなる、中毒的なまでのノリの良さを誇る。

XDの発売に伴ってフルサントラが登場すると良いのですが。この暴力的な音使いがたまらないです。