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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#334 『火蛾(かが)』(メタセコイア/ボーダーブレイク/AC)

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セガが手がけるアーケード用ハイスピードロボットチームバトル・BBより、

メタセコイア作曲、『火蛾(かが)』。GRF側の第3採掘島で流れます。

軌道ステーションの爆発事故を受けて地上に降り注いだ未知の毒性物質ニュード、その膨大な資源的価値を巡り、回収と独占を目論む国際機関GRFと、大気汚染からの復興を訴える環境組織EUSTの衝突と対立を描いた本作。兵装を整え、配属された戦地にて敵陣営に設置されたコアの破壊を目指して、全国のプレイヤーと最大10vs10のオンライン対戦を楽しめる。本作はおよそ一、二年周期で大型のアップデートが実施され、アーケード版のみならずPS4版も基本プレイ無料でリリースされた。

本作の音楽を担当するのはメタセコイアの面々。本作用に編成されたBB専属のサウンドチームで、メンバーの詳細はあまり判然としないが、伊藤二三雄氏など、本作の開発元である第二研究開発本部(旧SEGA-AM2)所属の作曲家たちが中心になっているものと思われる。同じマップでも陣営ごとに異なる楽曲が用いられ、大まかな特徴としてはGRF側はオーケストラ系で曲名が日本語、EUST側はロック系で曲名は英語、というふうにだいたい統一されている。バージョンアップのたびに新規曲が大幅に追加され、現在までに計6枚のサウンドトラックが発売されている。

第3採掘島、山に囲まれた住宅地と海に面した工場地帯が鉤型に配置されたこの戦場において、海側を拠点とするGRF陣営用の戦闘曲として流れるのがこの曲である。EUST側の『Urban Crusher』がピアノ、エレキギター、シンセなどを使った焦燥感あふれる洒落たロックナンバーであるのに対し、こちらは同じく急かされるような雰囲気を纏いつつ、木琴、ストリングス、ブラスといったアコースティックな楽器を主軸に据えた勇壮なシンフォニックサウンドとなっている。曲名にある「火蛾」とは夏の夜などに灯火に群がる虫を意味し、そのスリル満点な音使いが、領土を巡って激しく争い合う両陣営の姿を想起させる。

そういえばBBは来年で10周年ですね。何か大きな動きがあるかな。さて、EUST側の『Urban Crusher』もあわせてお聴きください。

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