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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#344 『Theme of D4』(MANYO/D4: Dark Dreams Don't Die/XOne)

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アクセスゲームズが手がけるミステリーアドベンチャー・D4より、

MANYO作曲、『Theme of D4』。本作のメインテーマ。

賛否両論の激しい対立を巻き起こしたレッドシーズプロファイルで知られるアクセスゲームズによるXboxOne向けの新作として登場した本作。妻を殺され記憶喪失に陥った主人公が、「Look for D(Dを探せ)」という妻の遺言を頼りに事件の真相へと迫っていく。本作では人体の動きに連動して作動するXboxの周辺機器・Kinectを用いた、直感的で斬新な操作性が特徴で、二転三転する数奇な運命を辿る主人公の感覚をまるごと再現したかのような没入型のゲームデザインは、国内外で高く評価されている。シーズンごとに配信されていく販売形式をとっているが、現段階でリリースされているのはシーズン1までで、続報が待たれる。

本作の音楽を担当するのはMANYO氏、TECHNOuchi(竹ノ内裕治)氏、岡野里音氏、山路敦司氏の四名。このうちMANYO氏はPCゲームを中心に多くの作品を手がけてきたフリーの作曲家で、本作においてはリードコンポーザーを務めている。TECHNOuchi氏は様々なゲーム会社を転々として現在はアクセスゲームズに所属している作曲家で、岡野氏はrionos名義で主にJ-POPやアニソン方面で活躍するシンガーソングライター、山路氏は映画やCMなどの方面で活躍する現代音楽の作曲家である。気鋭揃いのメンバーがおくる本作の楽曲は、謎が謎を呼ぶ予測不能なストーリー展開に沿って、シックでファッショナブルな曲調のものが多く、さながら海外ドラマを鑑賞しているような気分にさせてくれる。

本作のメインテーマであり、オープニングやその他重要な局面で流れるこの曲は、全編にわたって洒落た雰囲気を漂わせたスタイリッシュな一曲である。ノリが良く、かつまたノスタルジーを喚起させる刺激的な音使いは、一昔前の刑事モノを彷彿させ、ピアノ、ギター、サックスといった楽器を中心に幾度となく繰り返されるメインフレーズは、ジャズ特有の、一切の予断をも許さない波乱万丈なヴァイブに満ちている。作曲はMANYO氏だが、ドラムの打ち込みはTECHNOuchi氏が担当しているなど、アーティスト間の連携が図られていて、メインテーマという位置づけにふさわしいサウンドへのこだわりを窺わせる。

諸々の事情で難しいでしょうけれども、完結まで漕ぎつけるといいですね。