VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#362 『Focus』(Chipzel/Super Hexagon/iOS)

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Terry Cavanaghが手がけるインディーミニマルアクション・Super Hexagonより、

Chipzel作曲、『Focus』。HEXAGONESTおよびHYPER HEXAGONESTで流れます。

インディーズの死に覚え型アクション・VVVVVVで知られるTerry Cavanagh氏のもう一つの代表作である本作。三角形の自機を操って、迫りくる図形の壁をひたすら回避し続けるというシンプルかつストイックなゲーム性が特徴である。頭では分かっていても反射神経が追いつかず、油断すればすぐにゲームオーバー、でも繰り返すうちにだんだん勘を掴んでいける(かもしれない)その絶妙な難易度が、全編を通して奏でられるチップチューンサウンドと相まって見事な中毒性を誇る。アプリ版の他にSteamでPC版も配信されている。

件の本作の音楽を担当するのはChipzel氏。氏の本名はNiamh Houston、アイルランド出身のチップチューンアーティストで、主にゲームボーイを用いたレトロサウンドを得意とする。本作の前身にあたるHexagonにて、当初はゲームを想定してつくったわけではない既存の楽曲『Courtesy』を、Cavanagh氏がChipzel氏の許可を得て採用したことをきっかけに、その完全版にあたる本作において、さらにいくつかの新曲を書き下ろすこととなった。そうした経緯から、本作ではサウンドが一つの大きな目玉であり、リズムに乗って壁を避けるといったようなある種の音ゲー的な要素もある。

HEXAGON、HEXAGONERときて、最上級のHEXAGONEST(おなじくHYPER HEXAGON、HYPER HEXAGONERときて、最上級のHYPER HEXAGONEST)のステージにて流れるこの曲は、本作のPVでも使用されている一曲である。リズミカルなビートに心地良い低音、さながらダンスフロアで踊り狂っているような錯覚に陥らせるトランス系の焦燥感たっぷりなサウンドが、内なる集中力を呼び醒ます。制限時間の60秒間耐え抜かなければならないのに、5秒生き残ることすら困難な状況下で、この曲の続きを聴きたいという気持ちがモチベーションの維持に多大な貢献を果たしてくれる。

ちなみにエンディングはこの曲の逆再生という仕掛けになっていて、最後まで遊び心に溢れていますね。Steamではウィンターセール中で、もともとお手頃なのがますますお買い得になっているので、まだの方はぜひやられまくってください。以下、エンディングをあわせてどうぞ。

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