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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#363 『エイセツシティ』(景山将太/ポケットモンスター X・Y/3DS)

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今年最後の一曲は、ゲームフリークがおくる育成RPGポケモンより、

景山将太作曲、XYの『エイセツシティ』。同名の街で流れます。

ポケットモンスター、縮めてポケモンと呼ばれる不思議な生き物を捕まえたり戦わせたりするポケモンシリーズ。第6作目にあたる登場した本作は、フランスをモチーフとしたカロス地方が舞台で、3DSにプラットフォームに移したことにより、それまでドット絵だったグラフィックが3Dに一新された。グラフィックの進化に伴って待望の着せ替え要素が実装された他、対戦面に関してはメガシンカの登場や金銀以来の新タイプの導入により大幅に変化し、従来のポケモンらしさを継承しつつも、新要素が多く詰め込まれた意欲作となっている。

本作の音楽を担当するのは足立美奈子氏、景山将太氏、佐藤仁美氏、増田順一氏の四名。いずれも当時ゲームフリークに所属していた(景山氏以外は現在も所属している)作曲家たちである。このうち景山氏は本作のサウンドディレクターを務めている。本作では金銀以来シリーズ皆勤賞の一之瀬剛氏が参加していないが、それを補うかのごとくクオリティの高い楽曲群が揃っていて、3DSだからこそ可能となった進化した音源で、カロス地方の美しさを目一杯表現している。

物語終盤、ポケモンリーグ手前に位置するエイセツシティは、最後のジムが待ち受ける街である。「冬よりも冷たく凍る街」と看板の説明にある通り、一面雪に覆われているそんな街で流れるのがこの曲である。圧倒的な静謐さを漂わせる物憂げなピアノのイントロから始まり、切なく、されど力強く曲が展開していく。23秒あたりから勇壮な、それでいて哀愁のこもったトランペットが鳴り響くと、38秒で一転、ピアノソロが挿入され、そこから寂寥感たっぷりに曲が締め括られる。1ループ1分に満たない短さだが、冬らしさ、雪国らしさがぎゅっと凝縮された一曲である。

2018年は大好きなこの曲で聴き納めにしましょう。XYは道路曲や街曲を中心に素晴らしいものがたくさんありますが、これは特にイチ押しです。では、良いお年を。