VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#365 『One Night in NEO KOBE CITY』(古川もとあき/スナッチャー/PCE)

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コナミがおくるサイバーパンクアドベンチャースナッチャーより、

古川もとあき作曲、PCエンジン版の『One Night in NEO KOBE CITY』。

オープニングデモで流れます。

2042年のネオ・コウベ・シティ、人を殺し本人とすり替わる正体不明のバイオロイドことスナッチャーを追って、対スナッチャー用特殊警察班、通称ジャンカーが奔走する近未来を描いた本作。オーソドックスなコマンド選択式のアドベンチャーながら、映画的な演出を全面に押し出したハードボイルドなサイエンスフィクションの世界観が非常に魅力的で、後に様々な機種に移植された。このうちオリジナルの発売から4年後の1992年に登場したPCエンジン版は、未完だった物語が(MSX版のSDスナッチャーとはまたすこし異なる形で)完結していて、キャラクターボイスの導入や新曲の追加など、新要素を豊富に収録した完全版となっている。

本作の音楽を担当するのはコナミ矩形波俱楽部の面々。クレジットの表記ではフルネームが記載されていないため、一部判然としないところもあるが、オリジナル版の作曲に関してはM. IKARIKO(碇子正広)氏、S. FUKAMI(深見誠一)氏、S. MASUDA氏、M. SHIRAKAWA氏が担っている。PCエンジン版の追加曲は古川もとあき氏が作曲していて、新たに差し替えられたオープニングデモはとりわけ印象深い。

一連の世界観の紹介が終わり、タイトルロゴが表示された後のオープニングデモにて、近未来の夜景とともに流れ出すくだんのこの曲は、サクソフォンの音色が心地良いフュージョンサウンドである。映画さながらにキャストやスタッフの名前が羅列されるなか、PCエンジンだからこそよりカラフルに、より妖しげなネオンライトを放つようになったネオ・コウベ・シティの街並みを体現するかのごとく、シャープで官能的な旋律が轟き渡る。途中、都会の喧騒を思わせるざわめきを挿入することで、スリルと欺瞞に満ちたパンキッシュな作風にマッチしたヴァイブを醸し出している。

酔いしれるような恍惚感がたまらないですね。ちょうどyoutubeのほうでPCエンジン版のオープニングが掲載されているので、あわせてどうぞ。曲が入るのは2分38秒から。

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