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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#388 『フォルセンス』(西浦智仁/レイトン教授と悪魔の箱/NDS)

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レベルファイブが手がけるナゾトキアドベンチャーレイトン教授より、

西浦智仁作曲、悪魔の箱の『フォルセンス』。フォルセンスの町で流れます。

考古学者のレイトン教授が助手のルークとともにナゾを解いていくレイトン教授シリーズのうち、2作目にあたる本作。本作では、開けて中を見た者は必ず死ぬと言われる悪魔の箱を巡って、真相を解明すべく旅に出ることになる。ナゾトキ×映画級という謳い文句にふさわしく、奇想天外なストーリーと美麗なアニメムービーが特徴である。後に遊びやすさを向上させたフレンドリー版が登場した他、スマホ向けに高画質のEXHD版も登場した。

本作の音楽を担当するのは西浦智仁氏。レベルファイブ所属の作曲家で、最新作に至るまでレイトンシリーズの作曲を一手に担っている。前作のサウンドの方向性を踏襲して、本作でもストリングスやアコーディオンを主軸に据えた温かみのあるタンゴ調の楽曲が勢揃いしている。サウンドトラックにはオリジナル音源の他、ボーナストラックとして一部生演奏ヴァージョンとハイクオリティーヴァージョンも収録した充実ぶりとなっている。

フォルセンスとは、旅の途中でいつの間にか行き着いた幻の町である。不老不死の吸血鬼が住まうとされる城があったり、呪いのうわさが広がっていたりするなど、外面の華やかさとは裏腹にどこか妙な雰囲気が漂っているが、そうした場所で流れるのがこの曲である。深く沈むように奏でられる物憂げなピアノの音色に、切なさが滲むアコーディオンの旋律や哀調を帯びたチェロの伴奏が加わることで、聴く者を限りない郷愁へと誘う。サビを迎えて盛り上がりはするものの、終始落ち着いた曲調を貫くさまは、町全体が何か重大な秘密を抱え込んでいるであろうことを直感させ、好奇心を静かに揺さぶってくれる。

生演奏ヴァージョンは尺が伸びて新たな楽器が追加されて、順当に進化を遂げた完全版といった感じの仕上がりになっています。あわせてどうぞ。

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