VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#402 『タイトル』(須戸敏之・松岡大祐/ひらり 桜侍/3DS)

www.youtube.com

グランディングが手がける居合いアクション・ひらり桜侍より、

須戸敏之・松岡大祐作曲、『タイトル』(仮称)。タイトル画面の曲。

3DSのダウンロード専用タイトルとして登場した本作。和風な世界観のもと、相手の攻撃を見切って、隙をついて刀で斬るというシンプルかつ爽快なアクションが特徴のステージクリア型アクションゲームである。攫われたコノハナサクヤヒメを救うべく、剣術を愛する少年・桜丸が得意の居合い斬りを駆使しつつ悪を成敗していくという筋書きで、敵の攻撃モーションは多岐にわたるため、なかなかやり応えのある難易度となっている。

本作の音楽を担当するのは須戸敏之氏と松岡大祐氏。音楽監修として山本健誌氏も参加している。いずれも本作の発売元である任天堂に所属する作曲家たちで、なかでも松岡氏は当時、本作以前に二作ほどしか担当したことのない新人だった。本作では純和風の作風に合わせて、和楽器をふんだんに取り入れた風情あふれる楽曲が揃っている。サウンドトラックは未発売のため、曲名は便宜上の仮称とする。

桜の花びらがひらり舞い散る、あずき色に彩られた雅なタイトル画面にて流れるのがこの曲である。悠然と流れる大河を思わせるような、しなやかでたおやかな旋律が心地良い一曲である。イントロ明けすぐに奏でられるフレーズは、何度も力強く反復され、1分18秒からはピアノのしっとりとした音色を主旋律に持ってくることで、優雅さに磨きをかける。最後のサビに突入する直前、とりわけ1分54秒あたりから、その同じピアノをさながら和太鼓のように猛々しく扱うことにより、来るフレーズの美しさを引き立たせ、鷹揚さのなかに威風堂々たる迫力を感じさせる。

お花見の季節に似合いそうですね。すこし哀愁が漂っているところがまた素敵です。