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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#404 『裁きの森』(ZIZZ STUDIO/竜星のヴァルニール/PS4)

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コンパイルハートがおくる生きるために竜を喰らうRPG・竜星のヴァルニールより、

ZIZZ STUDIO作曲、『裁きの森』。同名のダンジョンで流れます。

「日本の特定のお客様」向けに作られた、コンパイルハートのゲームブランド・ガラパゴスRPGの第5弾として、魔女×巨大竜×ダークファンタジーというコンセプトのもと登場した本作。魔女が迫害の対象とされる中世の時代、魔女の助力により竜の血を飲んだことで魔力に目覚めた少年騎士ゼフィが、陰謀渦巻く過酷な運命に抗うという内容のダンジョン探索型RPGである。戦闘時は敵味方ともに空中に浮遊した状態で、上層・中層・下層の三層にまたがる空間を駆使して戦い、その場で竜を捕食することでスキルを奪い取るという育成要素も含まれているなど、全体的に意欲的な仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは桜庭統氏とZIZZ STUDIOの面々。ZIZZ STUDIOの内訳に関しては、大山曜氏を中心に、筒井香織氏やテイセナ氏も参加しているとのことである。メインテーマと戦闘曲は桜庭氏が、ダンジョンやイベント曲はZIZZ STUDIOがそれぞれ担当していて、本作の世界観に合わせて、ダークでメルヘンチックな楽曲が一通り揃っている。サウンドトラックは予約特典として付属されているが、単品では非売品である。

序盤も序盤、最初のダンジョンである裁きの森で流れるこの曲は、リコーダーを主体とした珠玉のケルトサウンドである。暗く妖しげな森の風景に溶け込むような流麗なフィドルの伴奏に、煌びやかなハープの音色や透明感あふれる笛の音、荘厳なコーラスが重なり合うことで、聴く者をたちまちハイファンタジーの世界へと誘い、どっぷり浸らせてくれる。繊細でありつつ生気に満ちた重厚な音使いは、生きるために竜を喰らうという本作の醍醐味に通ずる魔術的な力強さを感じさせる。

2018年イチ押しの一曲です。ちなみにリコーダーを演奏しているのは筒井さんだそう。