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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#434 『Ice Brain』(鈴木マサキ/ロックマンゼロ2/GBA)

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インティ・クリエイツが手がける2D横スクロールアクション・ロックマンゼロより、

鈴木マサキ作曲、2の『Ice Brain』(『アイスブレイン』とも)。

南極のコンピュータ施設の入り口で流れます。

ロックマンシリーズの派生作・ロックマンXのゼロを主人公にしたロックマンゼロシリーズ第2作目にあたる本作。前作のエンディングから一年後を描いていて、新たに個性豊かなレジスタンスのメンバーたちを加えて物語は展開していく。本作からゼロの潜在能力を覚醒させ、見た目が変わるフォームチェンジシステムが導入されたほか、一定条件下でボスの大技を習得できるEXスキルキャプチャーの登場など、意欲的な要素が多く追加されている。また、初見殺しの豊富さやボスの凶悪さから、もともと手強いシリーズのなかでも特に難易度が高いことで知られる。

本作の音楽を担当するのは梅垣留奈氏、栗原務氏、鈴木マサキ氏、山田一法氏、Chiken Mob氏の五名。いずれも山田氏率いるインティ・クリエイツサウンドチーム、III(トリプルアイ)に所属する作曲家たちである。IIIには音楽制作会社クリスタの栗原氏や梅垣氏など、インティ・クリエイツ以外の作曲家も参加している。本作ではロックマンシリーズ特有の硬派なサウンドが揃っていて、エンディングテーマがオープニングステージのアレンジとなっているなど、初志を貫徹した統一感のある仕上がりとなっている。サウンドトラックはリマスター音源のものと、1から3までの全曲をオリジナル音源で収録したものの両方があり、それぞれ曲名の表記が英語か日本語かで異なっている。

南極のコンピュータ施設は、本作の舞台である理想郷ネオ・アルカディアのシステムを動かしている重要なコンピュータの一部が眠る場所である。四つの冷却装置を破壊しながら進むことになるこのステージで流れるこの曲は、極寒の環境であるがゆえの厳格さと、機械装置がひしめき合う無機質さの両方が複雑に絡み合った一曲である。滑る床や氷柱による攻撃など、南極ならではの仕掛けが待ち受けるなか、終始冷静に、重苦しいほど重厚感たっぷりに奏でられるギター伴奏が印象的で、その上を颯爽と走り抜ける電子音による旋律が、シャープでスタイリッシュな雰囲気を醸す。冷徹な音使いのなかに内なる情熱を秘めた、聴き応え抜群の一曲である。

氷系のステージのなかではとりわけこれが好きです。サビが終わってループに入る前の1分37秒~1分50秒間の不穏な間奏が特にいい味出していますね。サントラのリマスター版でもそのあたりは忠実に表現されていて、全体的に正統進化している印象です。あわせてどうぞ。

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