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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#458 『残機サバイバル -SEVEN DEADLY SINS-』(大橋知未/ザンキゼロ/PS4・PSV)

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ランカースがおくるノンストップ残機サバイバルRPGザンキゼロより、

大橋知未作曲、『残機サバイバル -SEVEN DEADLY SINS-』。ボス戦で流れます。

ハイスピード推理アクション・ダンガンロンパのスタッフが結集してつくられた本作。唐突に滅亡してしまった世界を舞台に、生き残った8人の不完全なクローン人間が、生と死を繰り返しながら人類復興のために廃墟を探索することになる。各キャラの寿命は13日しかなく、その間に幼年期、青年期、壮年期、老年期を一気に経験するが、老衰してもエクステンドマシンと呼ばれる特殊な再生機器を用いることで復活させることができる。緻密に練り込まれた複雑な世界観と、ダンロン譲りの生々しく尖った作風が特徴で、非常にグロテスクかつスリリングな仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは大橋知未氏。オープニングのクレジットでは大橋氏のみ記載されているが、エンディングではサウンドデザイナーとして岩崎健一郎氏の名前も確認できる。大橋氏と岩崎氏は、ランカースの作品では本作以前にロストヒーローズ2でタッグを組んで作曲をしたことがある。本作では七つの大罪をテーマにしたシビアな世界観にふさわしい、シャープでエッジの効いたサウンドが揃っていて、テクノやトランス系のスピーディーな楽曲が多い。BGMは物語を進めると解禁されていく仕組みで、作中で自由に再生でき、キャラごとに曲の好き嫌いが設定されているなど、芸が細かい。サウンドトラックは予約特典として一部楽曲を収録したスペシャルサントラが存在するほか、限定盤にはエンディング曲を含めて収録したエクステンドVer.が同梱されている。

人間の成れの果てと形容されるクリーチャーのうち、ダンジョンの最奥に潜むボスとの戦いで流れるのがこの曲である。疾走感あふれるドラムンベース風のエレクトロニックサウンドが印象的で、息もつかせぬ怒涛の勢いで奏でられるシンセとパーカッションは、時折挿入されるピアノの冷たい音色とともに、極限まで張り詰めた空気感を生み出している。ボス戦という緊張感に満ちたシチュエーションに、生きるか死ぬかの瀬戸際でサバイバルに身を投じる主人公たちの境遇を重ね、その両方をひとまとめに表現している、そんな一曲である。

徹底抗戦の雰囲気に満ちたソリッドなシンセナンバーですね。サバイバルっぽさがよく反映されています。