VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#472 『Bloodsteel General』(谷口輝雄/GIGA WRECKER/PC)

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ゲームフリークが手がける2D物理パズルアクション・GIGA WRECKERより、

谷口輝雄作曲、『Bloodsteel General』。アストラ・ヴィナター戦で流れます。

ポケモンで知られるゲームフリークの完全オリジナルタイトルとして登場した本作。「ガレキがガレキを呼ぶ、空前絶後のガレキアクション」という謳い文句通り、物理演算に基づいてガレキを操る2D横スクロールアクションゲームである。殺人ロボット軍団アジートの襲撃により荒廃した近未来を舞台に、改造人間の少女がガレキの力を借りて世界を救うべく立ち向かっていくことになる。ガレキで武器を生成したり敵を押しつぶすことができるほか、足場をつくったり仕掛けを解いたりすることもでき、ディープなアクションとタフなパズルの両方が楽しめる仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは江口孝弘氏、谷口輝雄氏、細江慎治氏の三名。いずれもスーパースィープ所属の作曲家たちである。本作では硬派なハードSFの世界観にあわせて、テクノやパンク、インダストリアル系のノイジーな楽曲が多く収録されている。脳天を刺激するようなディストーションだらけの歪なサウンドは、尖った作風の本作にぴったりな良曲揃いである。サウンドトラックはSteamのダウンロードコンテンツとして発売されていて、アーリーアクセス版の音源も完備されている。

アストラ・ヴィナター、アジートの幹部格として2面の鉄血工廠・サンサーラの最奥に待ち構えるこのボスは、巨大な剣を振りかざす武人気質の将軍である。初めてのボス戦でもあるヴィナターとの戦闘で流れるこの曲は、イントロからエッジの効いたアヴァンギャルドな音使いが特徴的で、プログレッシブやエクスペリメンタルロック的な騒々しさを併せ持つ重厚なテクノナンバーである。50秒あたりからピアノのクリーントーンが挿入されると、続いてやってくるシンセの旋律が、轟音のさなかで爽快感たっぷりなサビを奏でる。武勇に優れたヴィナターとの白兵戦を鮮やかに彩るハイセンスな一曲である。

すこし遅れましたが、ゲームフリーク30周年記念に紹介してみました。曲名は日本語にすると鉄血将軍、といったところでしょうか。