VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#477 『Peril』(Martin O'Donnell・Michael Salvatori/Halo 2/Xbox)

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Bungieが手がけるファーストパーソンシューティング・Haloより、

Martin O'Donnell・Michael Salvatori作曲、2の『Peril』。

Delta Haloなどのステージで流れます。

FPSというジャンルに革命をもたらしたHaloシリーズの第2作目として登場した本作。おなじみマスターチーフを主人公とした人類側の戦いに加え、敵であるコヴナント側のアービターを主人公とするシナリオも追加され、両陣営の視点から見た壮大な物語を楽しむことができる。前作よりもグラフィックがさらに強化され、小型のものであれば武器の両手持ちが可能になったり、仲間と武器を交換できたりするなど、全体的にシステムや操作性が向上している。後にPCに移植されたほか、10周年を記念してThe Masterchief Collectionのなかにリマスター版が収録されている。

本作の音楽を担当するのは主にMartin O'Donnell氏とMichael Salvatori氏。前作もタッグで作曲を務めた二人で、ともにアメリカ出身の作曲家である。このうちO'Donnell氏は当時Bungieに所属していたが、Salvatori氏は自身の会社を営みつつ協力する形で楽曲を提供した。本作は前作同様にハードSFらしいアンビエント寄りの楽曲がある一方で、主張の激しいロックやグランジ系の楽曲も多く、またそれとは対照的に伝統的なオーケストラサウンドも収録されているなど、多種多様な音楽を堪能することができる。一部の楽曲ではBreaking BenjaminHoobastankIncubusといったロックバンドがフィーチャーされている。

豊かな自然と古びた遺跡群に覆われたDelta Haloや、コヴナントの移動型惑星の首都High Charityなど、いくつかの場面で流れるこの曲は、跳ねるように軽やかなピチカートの音色が印象的な一曲である。弦を指で弾くことで、弓を使って伸び伸びと奏でるオーソドックスな奏法とは異なる軽快さを生み出しているが、伴奏ではあくまで弓を用いたストリングスのなだらかな重低音が響き渡り、そこにさらに透き通るようなコーラスが加えられることにより、重厚かつ神秘的な緊張感が漂っている。切迫した雰囲気を醸しつつ、そのリズミカルな反復はミニマルミュージック的な癒しの効果をもたらし、奇妙なほど安寧に満ちた聴き心地の良さを誇る。

曲名は危険、あるいは危機といったような意味ですが、なぜか落ち着く一曲ですね。実際にゲームだと銃撃音が激しいので、いい感じに調和して危機感が出ます。