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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#483 『Reign of the Septims』(Jeremy Soule/The Elder Scrolls IV: Oblivion/PC・X360)

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Bethesda Game StudiosがおくるオープンワールドRPGThe Elder Scrollsより、

Jeremy Soule作曲、Oblivionの『Reign of the Septims』。

オープニングで流れる、本作のメインテーマ。

広大なタムリエル大陸を舞台に、果てしなく続くオープンワールドの世界を探索するTESシリーズ。その第4作目にあたる本作は、シリーズで初めて公式の日本語版が登場した作品である。大陸の中央に位置するシロディール地方に焦点を当て、異界に繋がるオブリビオンゲートから侵攻してくる悪者どもの陰謀を阻止することとなる。メインストーリーは上記のように用意されているが、それに従って行動する必要はなく、その圧倒的な自由度の高さが何よりの魅力である。約41㎢にも及ぶ実寸大のシームレスなフィールド、独自の人工知能システムによりそれぞれ異なる生活を営む1000人以上のNPC、さらには豊富なクエストや既存のゲームの殻を破るMOD(ただしPC版限定)など、多種多様な要素が混在していて、プレイヤー次第で文字通りなんでもできる仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのはJeremy Soule氏。アメリカ出身の作曲家で、ゲームのみならず映画やテレビドラマの劇伴の作曲を務めることもある。TESシリーズでは初代とDaggerfallで作曲してきたEric Heberling氏に代わり、3作目のMorrowindからシリーズに携わり、全曲単独で書き下ろしている。前作に続き本作の音楽も非常に高く評価されていて、どこまでも広がるファンタジーの世界観にあわせて奏でられるオーケストラ調の楽曲は、いずれも美しくも厳しい自然に覆われたシロディールの大地を力強く彩ってくれる。

タムリエル大陸を統べる皇帝・セプティム七世の独白から始まるオープニングにて流れるこの曲は、本作の壮大さを余すことなく表現したメインテーマである。この皇帝の暗殺を契機に本作の物語が本格的に始動するが、彼が語ることばと、続いて描写されるオブリビオンの邪悪な光景やシロディールの帝都の様子が、ときに勇ましく、ときに物悲しくもあるこの曲とともに流れ出す。ストリングスやトランペットのドラマチックな音色に、神秘的なコーラスが加わることで、いっそう激しく盛り上がりを見せつつ、いっそう激しく憂いを帯び、大いなる冒険の幕開けを予感させる一曲となっている。

直訳すると「セプティム家の御代」といったところですかね。オブリビオンの動乱の結末を考えると、本作のメインテーマにぴったりな曲名ですね。