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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#492 『カラハリ樹海』(Sebastian Schwartz/Ever Oasis 精霊とタネビトの蜃気楼/3DS)

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グレッゾが手がけるアクションアドベンチャーRPG・Ever Oasisより、

Sebastian Schwartz作曲、『カラハリ樹海』(仮称)。カラハリ樹海で流れます。

上記動画の1:21:30から。

聖剣伝説の生みの親として知られる石井浩一氏率いるグレッゾが開発した本作。砂漠を舞台に、オアシスを築き上げて育てて発展させていくという、シミュレーション寄りのRPGである。主人公は砂漠に潤いを与えることのできるタネビトと呼ばれる種族の一員であり、冒険の拠点であるオアシスにハナミセなる商店を開いて賑わいをもたらしつつ、仲間を求めて、あるいは素材を求めて、広大な砂漠を探索することになる。キュートでチャーミングな世界観が何よりの魅力で、個性豊かなキャラクターたちが織り成すシナリオは、ほんのり切ない仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのはSebastian Schwartz氏。ドイツ出身の作曲家で、サウンドプロダクションATTIC INC.に所属している。氏はとりわけジャズやオーケストレーションを得意とし、映画音楽のようなダイナミックなスタイルの作曲に長けている。本作ではエジプシャンファンタジーの世界観にあわせて、茫漠たる砂漠を色鮮やかに彩る民族音楽調のオーケストラサウンドが多く収録されていて、活気に満ちあふれつつ、ときどき途方もなく寂寥感が漂うような、バラエティ豊かな良曲が揃っている。サウンドテストサウンドトラックは現在に至るまで残念ながら存在しないため、曲名は便宜上の仮称とする。

物語後半に訪れることになるカラハリ樹海は、砂漠でありながらそこかしこに木々が自生している樹海でもあるという個性的なエリアで、そこで流れるのがこの曲である。明るい雰囲気から一転、手探りで一歩ずつ大地を踏みしめていくような緊張感に満ちた音使いが印象的で、妖しげでどことなく魔術的な響きがするエスニックサウンドが、好奇心を際限なくくすぐってくれる。未知のフィールドを探索するというRPGの醍醐味がまるごと凝縮された、冒険感たっぷりの一曲である。

スマブラSPに収録されたおかげで一部だけ曲名は明かされましたが、依然分からないものだらけなので、サウンドトラックが出るといいですね。