VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#510 『Focal Line』(小池雅人・松村佑樹/ゼルダ無双/WiiU)

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コーエーテクモが手がけるアクション・ゼルダ無双より、

小池雅人・松村佑樹作曲、『Focal Line』。敵将との汎用戦闘曲。

爽快なアクション性で知られるゼルダシリーズ無双シリーズによる異色のコラボ作品にあたる本作。ゼルダシリーズおなじみのキャラやアイテムに、無双シリーズおなじみのワラワラと押し寄せる組んず解れつの混戦が組み合わさり、双方の魅力を引き出した仕上がりとなっている。ストーリーを攻略するレジェンドモードのほか、初代ゼルダのマップが再現されたマス目上のボードを行き来して特定のミッションを達成するアドベンチャーモードも用意されていて、いずれも遊び応えのある大ボリュームを誇る。後に新要素を加えて3DS版に移植されたほか、有料DLC含めすべてを網羅した究極版がスイッチに登場した。

本作の音楽を担当するのは小池雅人氏と松村佑樹氏。いずれもコーエーテクモに所属する作曲家たちである。小池氏は数多くの無双作品の作曲を手がけてきたことで知られ、松村氏も担当作こそすくないが、真・三國無双7に携わっていた経験がある。本作ではコラボという性質上、ゼルダシリーズからのアレンジ曲も多く、時のオカリナトワイライトプリンセススカイウォードソード3DS・スイッチ版では風のタクトも)の楽曲を中心に、一騎当千のコンセプトに沿ったパワフルなロックアレンジが施されている。オリジナルのものも豊富に取り揃えられていて、ゼルダと無双の両方の世界観に違和感なく溶け込んだ良曲尽くめである。サウンドトラックは未発売だが、ゲームのなかに一度聴いたBGMを自由に鑑賞できるサウンドテストが用意されている。

本作オリジナルの曲として、専用の戦闘曲が割り当てられていない敵将との戦いで流れるのがこの曲である。敵将を討ち取りに行くということはつまり状況的にかなり大詰めを迎えているということであり、そうしたラストスパートの場面を、エレキギターのヒロイックな音色が爽快感たっぷりに彩ってくれる。その熱さみなぎるメロディーラインは、これから勝ちに行くぞ、という思いを後押ししてくれるような力強さにあふれている。豪華なオーケストラによる伴奏も相まって、際限なく勇気と知恵と力が湧いてくるような一曲である。

エエイヤアッと必殺技の回転切りするリンクの声が聞こえてきそう。ゼルダ無双、素晴らしい出来ですよね。