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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#525 『ラストバトル(けっせん!スペクター)』(葉山宏治/サルゲッチュ2/PS2)

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SCEが手がける痛快アクション・サルゲッチュより、

葉山宏治作曲、2の『ラストバトル(けっせん!スペクター)』(仮称)。

ラストバトルで流れます。

逃げ回るサルたちを捕まえるサルゲッチュシリーズのうち、ナンバリング2作目として登場した本作。前作のカケルから交代し、新たにヒカルを主人公に迎え、ピポサルたちの反乱を鎮圧することになる。おなじみ黒幕のスペクターも健在で、新たに敵としてグレート戦隊ウッキーファイブが初登場し、よりいっそう個性豊かなメンツが揃うようになった。また、ピポサルの種類も大幅に増え、新たなガチャメカによる新たなアクションが追加されるなど、前作から順当にパワーアップした仕上がりとなっている。難易度はいくらか低下し、シリアス成分を削ってコミカルな路線を徹底するようになるなど、すくなからず方向転換しているものの、全体的に前作から正統進化を遂げた一作である。

本作の音楽を担当するのは葉山宏治氏。前作や本作以降の作品では軒並み寺田創一氏が作曲を務めているなかで、葉山氏がシリーズの作曲を手がけるのは本作のみである。前作で寺田氏が築き上げたハウス・テクノ系のバラエティ豊かな音楽性を継承しつつ、よりコミカルな雰囲気を追求して、ところどころにサルの鳴き声のような効果音を取り入れた元気溌剌な楽曲が多く収録されている。その一方で戦闘曲では氏が得意とする熱量たっぷりのダイナミックな作風がみられるなど、メリハリに富んだ仕上がりとなっている。サウンドトラックは未発売のため、曲名は便宜上の仮称とする。

すべてのピポサルを集めた暁に挑むことになるスペクターとの二度目の決戦、すなわちラストバトルで流れるのがこの曲である。ピポサルたちのリーダーとして、たとえ一匹になっても世界征服を成し遂げてみせると豪語するその大胆不敵さを象徴するかのごとく、この曲は圧倒的な威圧感を放っている。怪しげに響く高速のアルペジオに、ピアノの重苦しい和音、気迫に満ちたパーカッションとが相まって、その重厚な音使いに気圧され兼ねない緊張感を漂わせている。一度目の戦い(『たいけつ!スペクター』)とメロディーを共有しつつ、爽やかで煌びやかな曲調のそちらとは一線を画する、独善的な豪胆さに満ちている。

サルゲッチュ20周年おめでとうございます。20周年にあわせて何か動きがあるようなので楽しみですね。『たいけつ!スペクター』はいかにもラスボス感漂う一曲ですが、こっちは裏ボスという印象ですね。あわせてどうぞ。

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