VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#531 『ボス戦(仏鉄塊)』(井内ひろし/斑鳩 IKARUGA/AC)

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トレジャーが手がける縦スクロールシューティング・斑鳩より、

井内ひろし作曲、『ボス戦(仏鉄塊)』(仮称)。

1面、3面、4面のボス戦で流れます。

「撃て!避けろ!そして…当たれ!」というキャッチコピーのもと、シューティングゲームに革命をもたらした本作。自機、敵機、弾のすべてに黒と白の属性があるのが最大の特徴で、自機は任意で属性を切り替えることができる。同属性の弾ならダメージを無効化して吸収できるうえ、これらの吸収したエネルギーを変換して強力なホーミングレーザーを放てるようになるため、ときにはわざと敵弾に当たることが攻略の肝となる。敵弾の当たり判定すらもシステムの一部に取り入れた独特なゲーム性と、それを彩る東洋風の硬派な世界観、無機質ながらも機能美にあふれたハイセンスなデザインが、STGに新風を巻き起こし、未だ多くのシューターたちを魅了し続けている。現在に至るまで移植も盛んにおこなわれていて、あらためてその完成度の高さを窺うことができる。

本作の音楽を担当するのは井内ひろし氏。当時トレジャーに所属していたクリエイターで、本業は作曲家ではない。本作の製作は少数精鋭だったということもあり、氏は音楽のみならず企画やディレクション、背景デザインも手がけている。本作は以前氏が携わったレイディアントシルバーガンの精神的後継作と位置付けられているため、本作の楽曲は(作曲家こそ違えど)同様に重厚な曲調のものが多い。音楽はいずれもステージ展開や演出と見事に調和していて、それもまた本作の大きな魅力の一つである。サウンドトラックは未発売のため、曲名は便宜上の仮称とする。

初めてのボス戦はもちろんのこと、2面を除く複数のボス戦において流れるのがこの曲である。オーケストラヒットの力強い連発から始まり、勢いを保ったまま電子音と三味線とが高度に絡み合うことで、和とSFの世界観が見事な融合を果たす。最初から最後までハイテンションのまま突っ走っていくそのさまは、緻密なパターン計算のもと進行する本作のゲーム性にあわせて、集中力を最大限にまで高めさせてくれるかのような緊張感にあふれていて、一切の予断を許さぬストイックな作風に見合った堅牢な仕上がりとなっている。

ブログ始めた当初から紹介しようと思っていた曲です。三味線がいい味出していますね。