VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#545 『空中庭園エアリア』(岡元清郎/魔法騎士レイアース/SS)

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CLAMP著の少女漫画を原作とする、

セガがおくるアクションRPG魔法騎士レイアースより、

岡元清郎作曲、『空中庭園エアリア』。同名のエリアで流れます。

CLAMPによるファンタジー漫画・魔法騎士レイアースをもとに、初期のセガサターンRPGとして登場した本作。原作の設定を踏襲しつつ、ほぼ全編オリジナルストーリーかつフルボイスという豪華なつくりになっていて、ゲームオリジナルのキャラを含め、登場人物の個性をうまく引き出した仕上がりとなっている。ロード時間は長めだが、操作性は非常に快適で、細部まで描き込まれたセフィーロの世界を隅々まで堪能できる。そのつくり込みの深さから、セガサターンの名作として名高い一作である。

本作の音楽を担当するのは岡元清郎氏と和智弥生氏。いずれも当時セガに所属していた作曲家である。両名ともゲーム音楽の作曲家としてはまだ担当作がすくない時期だったが、原作の雰囲気を尊重しつつ、さらに深化させるというキャラゲーならではのハードルの高さを見事にクリアした音楽をつくり上げている。なかでも岡元氏は、本作以前に坂本龍一氏のラジオ番組で、リスナーからデモテープを募るという特集にて頻繁に作品を投稿していた常連として知られていて、そこで培ったノウハウや作風は、本作でも受け継がれている。サウンドトラックはゲームと同時に発売されている。

空中庭園エアリアは物語後半で訪れることになる村である。非常に美しく幻想的な景観が特徴のこの場所で流れるのが、同じく幻想的で神秘的であふれんばかりの透明感が漂うこの曲である。アコースティックギターの優しく切ない旋律に、寄り添うように奏でられる重厚なストリングスの音色や、きらきらと輝く鉄琴の音色が組み合わさることで、哀愁と安寧が綯い交ぜになった独特な清涼感を醸し出す。まさにファンタジー世界での冒険の終盤を彩るにふさわしい、耽美的な一曲である。

ものすごく綺麗な曲ですよね。ときどきふと思い出して聞き耽りたくなります。