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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#553 『零下の白騎士/ベリオロス』(牧野忠義/モンスターハンター3/Wii)

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カプコンが手がけるハンティングアクションモンスターハンターより、

牧野忠義作曲、3の『零下の白騎士/ベリオロス』。

ベリオロスをはじめとする凍土の大型モンスター戦で流れます。

プレイヤーがハンターとなってモンスターを狩るモンハンシリーズのうち、ナンバリング3作目として登場した本作。舞台を一新して今までにない新要素を多く詰め込んでいるのが特徴で、モンスターや武器、フィールドなど、いずれも目新しいものが揃っている。本作から水中戦が本格的に導入され、水中のモンスターを狩猟することも可能になった。モンスターごとの生態描写も格段に増え、モンスター同士で敵対し合ったり群れてチームワークを見せつけてきたりするなど、より戦略性あふれる白熱の狩りが楽しめるようになった。後に追加要素を加えたアップグレード版の3Gが3DS向けに、さらにそれをHD化した3GHGがWiiU向けに登場した。

本作の音楽を担当するのは青木征洋氏、小見山優子氏、牧野忠義氏、森本章之氏など、いずれも当時カプコンに所属していた作曲家たち。スタッフロールでは同じくカプコンの裏谷玲央氏の名前も確認できる。このうち小見山氏と牧野氏がメインコンポーザーを務めていて、青木氏と森本氏の担当分はそれぞれ一曲のみである。本作ではメインテーマをはじめ、チェコプラハでレコーディングをおこなった生演奏のオーケストラが用いられているのが特徴で、モンスターの鳴き声も実際の動物の声を収録しているなど、隅々まで本物らしさを追求した臨場感たっぷりなサウンドが揃っている。サウンドトラックは3Gの追加曲を含まないものが発売されていて、追加曲に関しては各種狩猟音楽集にて個別に音源化されている。

ベリオロス、ギギネブラ、ドスバギィ、凍土に棲まうこれらの大型モンスターとの戦闘で流れるのがこの曲である。冷たく威圧的で、不気味な緊張感に満ちたピアノが奏でる旋律に、執拗に焦燥感を煽るストリングスが絡み合うことで、背筋が凍るような恐怖の念を抱かせる。一年中溶けない氷に覆われた過酷な環境と、そうしたなかで生態系の頂点に鎮座する屈強なモンスターたちが持つ底知れぬ実力を、その荒々しくも美しい音使いによって、ひとまとめに表現したかのようである。さながら金切声を上げるような調子でヒステリックに響き渡るピアノの高音が、重低音で構成された濃密な伴奏と相まって、ハンターたちの精神をじりじりと追い詰めてくれる、そんな圧迫感あふれる一曲である。

狩猟にもピアノの音色が映えるということを証明してくれた曲ですね。人によってはベリオよりもネブラの印象が強いかもしれません。