VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#555 『ギアアップフォー』(森下弘生/ファイアーエムブレム ヒーローズ/iOS・And)

www.youtube.com

インテリジェントシステムズが手がけるSRPGファイアーエムブレムより、

森下弘生作曲、ヒーローズの『ギアアップフォー』。メニュー画面で流れます。

個性豊かなユニットを率いて戦場を駆けるファイアーエムブレムシリーズのうち、初のスマホ向け作品として登場した本作。プレイヤーは召喚師となって異界から歴代の英雄たちを召喚し、世界を救うべくともに戦っていくことになる。スマホの画面におさまる8×6マスのマップのもと、おなじみ三すくみの属性や地形を考慮しつつ攻略することになり、コンパクトながらもシリーズの戦闘の醍醐味が凝縮されている。キャラ同士の思惑が絡み合うオリジナルストーリーのほか、世界中のプレイヤーと疑似対戦してランキングを競う闘技場や、スキルを継承したりして自分好みにユニットを強化する奥深い育成システムなど、どれも手堅いクオリティでまとまっていて、手軽に戦略性の高いバトルを楽しめる仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは森下弘生氏。インテリジェントシステムズに所属する作曲家である。シリーズには新・紋章の謎から参加していて、本作ではサウンドディレクターも務めている。本作はシリーズのお祭り的な要素が強いため、楽曲も過去作から持ってきているものが非常に多く、歴代の名曲をかわるがわる堪能できるようになっている。また、本作オリジナルの曲も物語の節目など要所要所で効果的に用いられていて、過去曲に引けを取らぬオーケストラ調の勇壮なサウンドが揃っている。サウンドトラック等は発売されていないが、一部の曲名に関しては、サイファ祭などのイベントで演奏された際に森下氏により明かされていたり、スマブラのアレンジの際に曲名が確定したりしている。

メニュー画面で流れるこの曲は、スマブラSPでアレンジが収録されたことから曲名が判明した一曲である。出撃前やキャラ育成のときなど、じっくり悩めば悩むほど長く聴くことになるが、そうした事態を見据えてか、フィドルと笛とバクパイプによる楽しげなハーモニーが、悩みを吹っ飛ばすほど軽快な気分にさせてくれる。終始伴奏に徹する木琴の音色は、その跳ねるような音使いで躍動感を演出し、ずっと聴いていても聴き飽きないような瑞々しさにあふれている。曲名のカタカナは英語に直すと「(~に対する)準備を整える」という慣用表現になり、出撃のための準備に奔走するプレイヤーたちの様子をずばり言い当てている。

風花雪月発売記念に。備えあれば患いなし、って感じの曲ですね。スマブラのアレンジは森下さん本人のセルフアレンジで、テンポをあげてハチャメチャな戦闘曲に仕上げた陽気な一曲です。途中のピアノが入るあたりからの展開が面白くて、ループに至るまでの道のりには毎度すごく感心します。あわせてどうぞ。

www.youtube.com