VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#577 『ワールドマップ』(梅田和史/ヨッシークラフトワールド/NS)

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任天堂とグッドフィールがおくる横スクロールアクション・ヨッシーより、

梅田和史作曲、クラフトワールドの『ワールドマップ』。ワールドマップで流れます。

ヨッシーシリーズのうち、初のスイッチ進出作として登場した本作。今度のヨッシーは、カメックたちに奪われた太陽のビーズを取り戻すべく、空き箱や紙コップ、身近な品々で彩られたギミック満載の愉快な工作の世界を冒険することになる。コースにはすべてオモテとウラがあり、一度クリアしたあとも様相を異にする裏側から再度攻略できる。やり込み要素も充実していて、メインとなるスペシャルフラワーに加え、各コース20枚ある赤コインや、コースのどこかに隠されたさがしものの収集など、いろいろな遊び方が用意されている。易しすぎず難しすぎず、シリーズおなじみの温もりと遊び心を感じさせる仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは梅田和史氏。サウンドデザインは十一谷明広氏と淺田美咲氏が手がけている。いずれもグッドフィールに所属する作曲家たちである。梅田氏については(情報があまりにもすくないため判然としないが)おそらく本作がデビュー作である。本作ではヨッシーストーリーよろしくメインテーマのフレーズを様々な形でアレンジすることで、楽曲全体に統一感を持たせていて、曲数はすくないながらも冒険感のある柔らかなサウンドが勢揃いしている。サウンドトラックの類は今のところ登場していないが、ゲーム内のサウンドテストで自由に音楽が試聴できるようになっている。

ワールドマップ画面で流れるこの曲は、その性質上、何度も耳にすることになる本作の代表曲の一つである。ワールドごとに新たな音色が加わる仕組みとなっていて、上記動画では 00:00~ワールド1/00:25~ワールド2/00:50~ワールド3/01:15~ワールド4/01:41~ワールド5 というメドレー形式になっている。初めはほぼハーモニカのみだが、次にアコースティックギターが入り、さらにシロフォンが響き渡り、加えてさりげなくハンドクラップも挿入されると、最後にリコーダーが仲間入りを果たすことで、徐々に楽しい合奏が出来上がっていく。冒険が進むにつれてますます臨場感と没入感が増していくような、そんな一曲である。

リコーダーのあの微妙に拙い演奏が味噌なのでしょう。それにしても本作はぜんぶで20曲ほど、その大半がアレンジですから、今どきの作品にしては珍しいくらい曲数がすくないですね。