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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#601 『Supercruiser』(ESTi/リッジレーサー7/PS3)

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バンダイナムコがおくるレースゲーム・リッジレーサーより、

ESTi作曲、7の『Supercruiser』。レース曲の一つ。

ドリフトの爽快感とスピード感が特徴のリッジレーサーシリーズのうち、ナンバリング7作目かつPS3のローンチタイトルとして登場した本作。フルHD(1080p)・60fpsに対応した世界初のゲームであり、PS3のハード性能を極限まで引き出した高度な映像表現が最大の魅力である。前作のシステムを踏襲しつつ、コース数の増加やカスタマイズ機能の追加、ニトロ性能の強化、オンラインプレイの拡充など、各方面で総合的にブラッシュアップされている。次世代のレースゲームにふさわしい正統な進化を遂げた仕上がりとなっている。

本作の音楽を担当するのは、大きく分けてバンナムの作曲陣(大久保博氏、小林啓樹氏、高田龍一氏、遠山明孝氏、中鶴潤一氏、中西哲一氏、濱本理央氏、三宅優氏)、元ナムコの作曲陣(佐宗綾子氏、佐野電磁氏、細江慎治氏)、およびゲストコンポーザーたち(ESTi氏、King Street Sounds)である。このうちESTi(本名は朴振培)氏はテイルズウィーバーの作曲などで知られる韓国出身の作曲家で、本作のサウンドディレクターである大久保氏とは旧知の仲であることからシリーズに初参加を果たした。リズム重視の先鋭的なダンスミュージックが揃っていて、国境の壁を越えたグローバルなリッジサウンドを、全曲5.1chサラウンドの豪華な環境で堪能できる。サウンドトラックに関しては、King Street Soundsの担当分はノンストップのクラブリミックス、その他はいわゆる通常のダイレクトオーディオ、二種類ともステレオ仕様で収録されている。

『Kaleidoscope』とともにESTi氏が手がけたこの曲は、オリエンタルな色合いが激しいそちらと比べて、幾分か落ち着きのある爽やかなEDM調の一曲である。電子音の複雑な反響に柔らかく寄り添うアコースティックギターの音色が、無機質な雰囲気を漂わせながらも独特な温もりを感じさせ、リッジレーサーの世界にそっと誘ってくれるような没入感に満ちている。その浮遊感あふれるグルーヴィな音使いは、かつてないスピードで駆け抜ける疾走感と爽快感を綺麗に表現している。

音の広がりとか密度とか、そういうのは実際に実機でコースを駆け抜けながら、あるいはサウンドモードでじっくり腰を据えながら聴くと、さらに格別ですね。話に出た『Kaleidoscope』もあわせてどうぞ。

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