VGM格納庫

Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#605 『The ether』(浜渦正志/CHUNITHM/AC)

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セガが手がける新感覚音楽ゲーム・チュウニズムより、

浜渦正志作曲、『The ether』。初期の収録曲の一つ。

空間を切り裂くような独特な操作性で知られる本作。物理的なボタンを排除したタッチパネルと、空中にかざした手の高低を判定できる空間センサーによる革新的なゲームデザインが特徴で、音楽にあわせてタイミングよく色とりどりのノーツをさばいていくことになる。曲をクリアすると、クリア状況に応じてすごろく状のマップを進められ、ゴール地点に待ち受ける課題曲を挑戦したり、譜面攻略に役立つスキルを持つキャラクターを解禁したりすることができる。バージョンアップや楽曲追加など盛んにおこなわれていて、コラボにも積極的である。

本作では当初POPS&ANIME、niconico東方Project、VARIETY、GAME、ORIGINALの六つのジャンル(現在はさらにジャンルが増えている)に分かれていて、次のバージョンにあたるPLUS開始直前までに解禁されたものも含めるとぜんぶで126曲になる。このうち本作オリジナルはちょうど三分の一に相当する42曲分収録されていて、コンポーザーは植松伸夫氏や光田康典氏、古代祐三氏や浜渦正志氏など、名立たる顔ぶれが参戦している。サウンドトラックは時折コミケなどのイベントで数曲分のミニアルバムが小出しにされている。

稼働開始直後の最初期から収録されていたものとして、マップ17の課題曲にも指定されていたのがこの曲である。対応キャラは元帝国軍技師のエーテル研究者であるクレメンス・ジークハルトであり、やや古風で知的な佇まいの彼に寄せて、この曲もどこか透明感のある優雅なストリングスがクラシカルな雰囲気を漂わせている。美しく洗練されている一方で、エレキギターの激しい音使いや焦燥感を煽るドラムも力強い存在感を放っていて、鋭く尖った印象を与える。譜面に関しては、HOLDで拘束しつつTAPやAIRを要求する場面がかなり多く、BPMは98と遅めだが、的確な処理能力を試されるような高難度の仕上がりとなっている。

上品だけど強かで、すごく浜渦さんらしい曲ですね。あとはサガフロ風に曲名をドイツ語にでもしておけばさらにそれっぽいかも。