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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を隔日更新で紹介します。

#649 『Task Force Neuron』(五十嵐聡/ASTRAL CHAIN/NS)

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プラチナゲームズがおくるデュアルアクション・アストラルチェインより、

五十嵐聡作曲、『Task Force Neuron』。ネウロン本部で流れます。

プラチナゲームズによるスイッチ向けの新作として登場した本作。近未来の人工島アークを舞台に、突如ゲートと呼ばれる異界の門が出現、見境なく人を襲ってくる謎の異形生物キメラに立ち向かうべく、主人公は唯一の対抗手段たる生体兵器レギオンを有する警察の特殊部隊ネウロンの一員となって人類の最前線で戦うことになる。主人公は双子の警察官の男女いずれかを選択し、選ばなかったほうがパートナーとして物語に深く関わる。主人公とレギオンは二者一体、鎖で結ばれた両者を同時に操作して連携しながら戦闘を進めていくことになり、さながら映画のような怒涛のシナリオ展開と爽快なアクション性が、隅々まで行き渡ったSFのエッセンスと相まって重厚な世界観をつくり上げている。

本作の音楽を担当するのは五十嵐聡氏、青木征洋氏、黒川仁美氏、瀬恒啓氏、原田尚文氏の五名。このうち青木氏と瀬恒氏はカットシーン担当の外部コンポーザーで、それ以外はいずれもプラチナゲームズ所属の作曲家である。公式の開発ブログによると、本作は場面ごとにメタル、エレクトロ、オーケストラの大きく三種類のジャンルを使い分けていて、ときにジャンル間をクロスオーバーさせたハイブリッドサウンドも採用している。また、進捗状況に応じてシームレスに曲が変化するインタラクティブな要素も完備していて、こだわり抜いた仕上がりとなっている。サウンドトラックはコレクターズエディションに全曲収録ではないものの付属されているほか、ボーカル曲のみを収録したボーカルコレクションが発売されている。

ネウロン本部、正式名称は特務局特殊災害対策課ネウロンの本部で流れるのがこの曲である。司令室で次の作戦に向けてのブリーフィングをおこなったり技術班に装備の強化を依頼したり、何をするにもまずここが行動の拠点となるため、この曲は数ある曲のなかでもおそらく最も長く聴くことになる曲である。束の間の日常シーンということで比較的平穏なエレクトロないしはテクノ調となっていて、洗練された官能的な女性ボーカルと、近未来的な質感を帯びた無機質なシンセとが絡み合うことで、警察本部としてのクールな緊張感を一定程度保ちつつ、出動前なので肩肘張らずにリラックスできる雰囲気をも漂わせている。本作の世界観を表現したうえで、聴き飽きることなく非常に耳に馴染むスタイリッシュな一曲に仕上がっている。

各種データベースを閲覧できる自分のデスクのPCにアクセスすると、オフボーカルになって電子音のみのミニマルなフレーズが繰り返されるようになるんですが、これが人物記録などの資料を読むにはちょうどいい落ち着き具合で気に入っています。あわせてどうぞ。あと公式の開発ブログのほうも本作の音楽についてグラフ付きで分かりやすく説明されていて面白いので、そちらもぜひ。

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