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Video-Game Music Registry:好きなゲーム音楽を一日一曲を目安に紹介します。

#662 『決戦~ドラゴン戦~』(牧野忠義/Dragon's Dogma/PS3・X360)

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カプコンがおくるオープンワールドアクションRPGドラゴンズドグマより、

牧野忠義作曲、『決戦~ドラゴン戦~』。ドラゴン戦で流れます。

カプコン初のオープンワールド作品として登場した本作。漁村で暮らしていた主人公は突如来襲したドラゴンに選ばれし者であると宣告され心臓を奪われるも復活、覚者としてドラゴンを倒し、心臓を奪い返す使命を帯びて旅立つことになる。充実したキャラメイク、九つの職業、AI制御によって主人公と行動を共にする従者ポーンの存在など、正統派ハイファタンジーの世界観を彩る様々なシステムが搭載されている。また、オンラインにも対応していて、他のプレイヤーが育成したポーンを貸し借りできる。後に高難度ダンジョンの黒呪島などの追加要素を加えた完全版のDARK ARISENがPC、PS4、XboxOne、スイッチ向けに発売された。

本作の音楽を担当するのはChamy Ishiこと伊師正好氏、近藤嶺氏、牧野忠義氏、Inon Zur氏の四名。牧野氏は当時カプコンに所属していた作曲家で、伊師氏と近藤氏は音楽制作会社T's MUSICに所属する作曲家、イスラエル出身のZur氏はフリーランスの作曲家である。また、主題歌はB'zの過去の楽曲を本作用にアレンジしたものが採用されている。グリフィンやサイクロプスといったいかにもな西洋ファンタジーの作風にあわせて、本作では壮大かつ派手なオーケストラサウンドが揃っている。サウンドトラックは主題歌を除く楽曲が収録されていて、ダークアリズンの発売に際しては新たに追加曲を網羅したものが登場した。

終盤のメインクエスト「決戦」のドラゴン戦で流れるのがこの曲である。このクエストではついにドラゴンと対峙し、真っ向から勝負を挑むか生贄を捧げるかの決断を迫られることになるが、この選択がエンディング分岐の重要な分かれ道となる。そうしたクライマックスのターニングポイントを、オーケストラとエレキギターによるドラマチックなアンサンブルが見事に表現している。イントロの静かなコーラスから、一気に昂揚感たっぷりにストリングスやブラスを奏でることで、圧倒的な存在感を放つドラゴンとの攻防を、神々しく、凛々しく、仰々しいほど猛々しく盛り上げてくれる。死力を尽くす激闘にふさわしい、まさに決戦という名に恥じぬ荘厳な一曲である。

実際にはいろいろフェーズがあってこの曲以外にもいくつか曲が流れるのですが、特に背中をよじ登る際の『死闘の果てに』は格好良いですね。同じく牧野さんの作曲です。あわせてどうぞ。

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